5月28日、トランプ米大統領(写真)は激化しているウクライナ紛争を巡り、ロシアのプーチン大統領への不満を再び表明した。写真は同日、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
[ワシントン/モスクワ/キーウ 28日 ロイター] – トランプ米大統領は28日、激化しているウクライナ紛争を巡り、ロシアのプーチン大統領への不満を再び表明した。一方で、対ロ制裁には消極的な姿勢を示した。
トランプ氏はロシアによる連日のウクライナ爆撃に失望を表明し、プーチン氏がウクライナとの停戦交渉を意図的に遅らせている可能性があると述べた。 もっと見る また、ロシアのラブロフ外相は、ウクライナとの次回の和平協議を6月2日にイスタンブールで開催することを提案したと明らかにした。 もっと見る
ウクライナ側は今のところ、この協議提案に同意していない。ウメロフ国防相は「われわれはロシアとのさらなる協議に反対しているわけではなく、協議が中身のないものにならないよう、また、戦争終結に実際に近づくことができるよう、彼らの『覚書』を待っている」と述べた。
ロシア外務省によると、ラブロフ氏はルビオ米国務長官と電話会談を行い、ロシアとウクライナの次回の直接協議に向けた「具体的な提案」などについて協議。詳細は明らかにされなかった。 もっと見る プーチン氏は対ウクライナ停戦の条件として、北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大停止や対ロシア制裁の一部解除を文書で誓約することを要求している。交渉に詳しい複数のロシア関係者が明らかにした。 もっと見る トランプ氏は27日、ウクライナ北東部などで勢力を拡大しているプーチン氏について、「火遊びをしている」と非難していた。 もっと見る
<ヒートアップする戦争>
ウクライナ軍は28日、夜間に大規模なドローン攻撃を行い、ロシアの複数の兵器製造施設を攻撃したと発表。ロシアは防空軍がこれを撃退したと主張している。
一方、ロシア国防省は、同国の防空部隊が一晩で13以上の地域でウクライナの無人機296機を撃墜したと主張している。
ロイターは双方の主張を独自に確認できていない。 もっと見る ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアがウクライナ北東部スムイ州付近に5万人の軍隊を集結させたと指摘した上で、ウクライナはロシアの大規模攻勢を防ぐ措置を講じたと述べた。 もっと見る
また、ドイツ国防省は、ウクライナに対し約50億ユーロ(56億5000万ドル)の追加軍事支援を行うと発表した。
同省は、ロシアによるウクライナに対する空爆で多くの民間人が死亡、負傷し、民間インフラが大規模に破壊されていると指摘。追加軍事支援は連邦議会下院ですでに承認されている資金から拠出されるとした。 もっと見る
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