イスラエルのネタニヤフ首相は28日、今月パレスチナ自治区ガザで行った攻撃で、イスラム組織ハマスの指導者ムハンマド・シンワル氏を殺害したと明らかにした。
ムハンマド氏は昨年10月に殺害された兄ヤヒヤ・シンワル氏の後継者として組織を率いてきたとされる。イスラエルは当初、ムハンマド氏が死亡しているとの見方を示していた。2023年10月にイスラエルとハマスの戦争が始まって以降、ハマス幹部の多くが殺害されており、誰が今後ハマスを率いるのかは不透明となっている。
またハマスは同日、トランプ政権のウィットコフ中東担当特使が提示した停戦案を大枠で受け入れる意向を示した。発表された声明によると、イスラエルに拘束されているパレスチナ人の釈放と引き換えに、拘束中の人質10人を解放する用意があるとしている。一方で、イスラエルが要求している武装解除などには言及していない。
この件について、現時点でイスラエルおよび米国からの公式な反応は出ていない。
イスラエルと米国が設立を主導した「ガザ人道財団」はガザでの支援活動を2日目も続けているとし、食料配布拠点にパレスチナ人が殺到して死傷者が出たとの報道を否定した。
原題:Gaza Aid Group Says Food Being Distributed, Denies Deaths(抜粋)