中国系ファストファッション大手SHEIN(シーイン)は、予定している新規株式公開(IPO)計画で、上場先をロンドンから香港に変更することを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  シーインは当初、米国での上場を目指していたが、同社のサプライチェーンや労働慣行に対する追及が強まったことを受けて計画断念に追い込まれた経緯がある。

  情報の部外秘を理由に匿名を条件に語った関係者によると、ロンドン上場に関する中国当局の承認手続きが難航しており、同社とアドバイザーは香港への切り替えを視野に入れている。

  協議は継続中で、最終決定にはまだ至っていないという。シーインはコメントの要請に現時点で応じていない。同社は中国本土で創業したが、本社をシンガポールに置く。中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)もファクスによる取材要請に現時点で回答していない。

  シーインが上場先を変更すれば、金融拠点としての地盤沈下が進むロンドンにとっては打撃となる。一方、世界で今年最大級の上場案件を今月終えたばかりの香港市場にシーインが上場すれば、さらなる追い風となりそうだ。

関連記事:中国CATL、香港で取引初日は16%高-世界で今年最大級の上場 (2)

  シーインは中国、米国、欧州の間で地政学的緊張に巻き込まれている。サプライチェーンが中国に集中する同社は、米国による対中関税のリスクに直面。 欧州連合(EU)からは最近、プラットフォーム上の消費者保護違反を是正しなければ制裁金を科すと警告されている。

関連記事:SHEINにEUが警告、消費者保護違反で-是正しなければ制裁金

 

原題:Shein Is Said to Weigh Switching IPO to HK Instead of London (1)(抜粋)

Write A Comment