東南アジア諸国連合(ASEAN)は27日、マレーシアで首脳会議を開き、経済統合の深化に向けた5カ年の中期戦略をまとめ、公表した。(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)
[クアラルンプール 27日 ロイター] – 東南アジア諸国連合(ASEAN)は27日、マレーシアで首脳会議を開き、経済統合の深化に向けた5カ年の中期戦略をまとめ、公表した。「2045年までに世界4位の経済圏となるため、経済統合を深化し、多面的な課題に対応できるよう機動性を高める必要がある」と記した。
加盟国による貿易拡大、企業や人の自由な移動のほか、透明性向上や規制見直し、持続可能な産業の推進、外資誘致の促進などを掲げた。エネルギー安全保障やサプライチェーン(供給網)の強化なども求めた。
1967年に5カ国で創設されたASEANは近年、加盟国の急速な経済成長により、域内の総生産(GDP)が約3兆8000億ドル規模に達した。ただ経済や政治体制、人口規模、開発水準が大きく異なっていることから、統合の動きは遅れている。統合加速への課題としては、地政学的緊張や貿易関係の変化、技術革新、気候変動の影響、人口構造の変化などを列挙した。
合意や構想への遵守を保証する中心的機関がないものの、計画では、ASEAN経済共同体評議会が戦略の実行に責任を持ち、ASEAN事務局がその状況を監視するとしている。
専門家からは、米中間の関税摩擦や米政権による東南アジア諸国への高関税措置によって、ASEANの地域統合を加速させる必要性が高まっているとの声も聞かれた。
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