ウクライナの首都キーウの当局者は27日、ロシア軍が夜間に60機の無人機(ドローン)を発射し、数人が負傷したと発表した。ロシアのドローン攻撃、キーウで26日撮影(2025年 ロイター/Gleb Garanich)
[キエフ 27日 ロイター] – ウクライナの首都キーウの当局者は27日、ロシア軍が夜間に60機の無人機(ドローン)を発射し、数人が負傷したと発表した。3日連続での大規模な空爆後、今回は攻撃の規模が縮小した。
ウクライナ空軍によると、25日夜には過去最多の355機の無人機による一斉攻撃が行われた。これを受けトランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領は「完全に正気を失った」と述べ、制裁を科す可能性を示唆した。
ウクライナ空軍は今回の攻撃について、9つの地域が標的となったと指摘した。当局者は17歳の少年を含む10人が負傷したと明らかにした。
「ドニプロペトロウスク州では夜間に防空部隊が対応に当たった」と同州のリサク知事が通信アプリ「テレグラム」に投稿した。この攻撃により、民家などの建物で火災が発生したほか、農業関連企業1社、民家1軒、乗用車1台が被害を受けたと述べた。
南部ヘルソン州の軍政当局によると、ヘルソン市への無人機攻撃で男性1人が負傷した。また、午前8時(日本時間午後2時)ごろの別の攻撃では、市の職員6人が負傷した。
北東部スムイ市では、無人機攻撃により工業施設で火災が発生した。また、軍政当局によると、少なくとも民家7棟と2階建ての建物1棟、複数の乗用車が被害を受けた。死傷者はいなかったとしている。
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