インド中銀、国内銀行の海外向けルピー建て融資の認可を要請=関係筋

 インド準備銀行(RBI、中央銀行)は同国連邦政府に対し、国内銀行とその海外支店による海外の借り手へのルピー建て融資を認可するよう要請した。写真は、同行本部の外にあるルピーのロゴとインド通貨のインスタレーション。4月9日、ムンバイで撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)

[ニューデリー 26日 ロイター] – インド準備銀行(RBI、中央銀行)は同国連邦政府に対し、国内銀行とその海外支店による海外の借り手へのルピー建て融資を認可するよう要請した。貿易のルピー建て決済を推進する狙いがあり、ルピーの国際化へ向け新たな一歩を踏み出した。2人の関係筋が明らかにした。

関係筋によると、RBIが財務省に先月送った提案は、非居住者へのルピー建て融資はバングラデシュ、ブータン、ネパール、スリランカなどの近隣諸国で開始することを想定している。商工省の統計によると、2024/25年度にインドの南アジア向け輸出の90%はこれら4カ国向けだった。

認可されれば、こうしたルピー建て融資が世界的に国境をまたがる取引の決済へと広がる可能性があるとしている。

RBIは世界の貿易と投資におけるルピーの利用を広げる措置を講じている。そうした戦略の一環としてRBIは最近、非居住者によるルピー建て口座の開設を認可した。

ロイターは財務省とRBIにコメントを求める電子メールを送ったが、どちらも返信はなかった。

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