FBI、ホワイトハウスのコカイン発見と最高裁草稿リークで捜査開始へ

 5月26日、米連邦捜査局(FBI)のボンジーノ副長官は、バイデン前大統領の任期中だった2023年にホワイトハウスでコカインが発見された事件と、女性の妊娠中絶権を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆す最高裁の多数派意見の草稿が22年にリークされた事件について、新たな捜査を開始すると表明した。写真はJ・エドガー・フーバー・ビルディングにある連邦捜査局の紋章。5月16日、ワシントン.で撮影 (2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ワシントン 26日 ロイター] – 米連邦捜査局(FBI)のボンジーノ副長官は26日、バイデン前大統領の任期中だった2023年にホワイトハウスでコカインが発見された事件と、女性の妊娠中絶権を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆す最高裁の多数派意見の草稿が22年にリークされた事件について、新たな捜査を開始すると表明した。

ボンジーノ氏は右派のポッドキャスト番組司会者からFBI副長官に転じた。2つの事件は右派の間で大きな話題になっている。

同氏はXへの投稿で捜査開始を発表。捜査の進捗状況を毎週報告するよう求めたことを明らかにした。

ホワイトハウスの敷地内でコカインが見つかった問題では、当時バイデン一家がワシントンを離れていたにもかかわらず、共和党の大統領候補だったトランプ氏が、コカインを所有していたのはバイデン氏か息子のハンター氏以外に考えにくいと主張。

ロー対ウェイド判決を覆す最高裁の多数派意見の草稿がリークされた問題では、トランプ氏が情報を漏らした人物を「卑劣な人間」と非難し、情報源を明かすまで関与したジャーナリストを投獄するよう要求した。

この2つの問題は、大統領警護隊(シークレットサービス)と最高裁がそれぞれ調査を行ったが、コカインの所有者や情報をリークした人物を特定せずに調査を終了した。

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Reporter covering cybersecurity, surveillance, and disinformation for Reuters. Work has included investigations into state-sponsored espionage, deepfake-driven propaganda, and mercenary hacking.

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