2025年5月22日(現地時間)- Boris FX は、ビジュアルエフェクトプラグインコレクションの最新アップデート 「Continuum 2025.5」をリリースしました。
新機能ハイライト
今回のアップデートでは、AIを活用したツールが多数追加され、エフェクトの分離、破損フレームの修復、合成作業などがこれまで以上に簡単かつ効率的に行えるようになりました。
MochaとPixel ChooserにAIマスキングが追加
Continuum 2025.5では、Mochaの組み込みマスキングインターフェースとPixel Chooserに、Object Brush MLとMatte Assist MLという2つの強力な新しいAIツールが追加されました。
▪Object Brush ML: 被写体をクリックしてペイントするだけで編集可能なスプラインが生成されます。手動編集は不要です。
▪Matte Assist ML: 単一フレームからセグメント化されたマットを作成し、時間経過とともに自動的にアニメーション化します。
これらの新機能により、ショットの一部を分離する作業がこれまで以上に迅速かつ簡単になります。
部分的なカラーコレクション、様式化されたエフェクトの適用、問題のある領域の修正を素早く行うことが可能です。
Mocha Matte Assist ML Quick Start – Boris FX Continuum
Depth Map ML
2D映像から高品質な深度データを生成できる、BCC+ Depth Map MLフィルターが追加されました。
このAI駆動エフェクトは、シーン内のオブジェクトの相対的な距離を推定し、正確なグレースケールの深度マップを出力します。
パフォーマンスまたはディテールの2つのモデルタイプから選択して組み込みのマットコントロールで結果を調整することが可能です。
Depth Map MLを使用することで、雰囲気のある被写界深度エフェクトやエキサイティングなトランジションを作成したり、高度な合成タスクの基盤として活用したりできます。
Instant AI Depth Maps with Continuum [Boris FX]
Frame Fixer ML
BCC+ Frame Fixer MLの追加により、AIの力を使って、ストロボを多用した映像のような困難な条件下でも、クリップ内の不良フレームをインテリジェントに置き換えることができるようになりました。
パパラッチのフラッシュ、破損したフレーム、または同様に損傷したショットを修正することが可能です。
影響を受けるフレーム範囲を設定するだけで、AIがクリーンアップを行ってくれます。
Fix Dropped Frames & Glitches INSTANTLY! Boris FX Frame Fixer ML
ST Map
BCC+ ST Mapは、外部のST(UV)マップ画像を使用して映像を変形する、高速なGPUアクセラレーション対応のイメージワープツールです。
ディスクからインポートした場合でも、タイムラインから直接追加した場合でも、ST Mapsは入力画像のカラー値に基づいて複雑なピクセルリマッピングを行います。
ウォッチフォルダー機能により外部マップが管理しやすくなり、画面上のメタデータ表示によりプロジェクトの詳細を把握しやすくなります。高度な合成、歪みエフェクト、カスタムトランジションに最適です。
その他のアップデートAIの品質とパフォーマンスの向上
他にもContinuum 2025.5には、次のようのなML駆動エフェクトスイートに対する機能強化が行われました。
Witness Protection ML: ジッターのスムージングが改善され、より安定したトラッキングが可能に。BCC+ Retimer ML: フレームレートが混在するクリップでより良い結果が得られるようになりました。手動クリーンアップが減り、より一貫性のあるプロフェッショナルな結果が保証されます。エフェクトとワークフローツールのアップデートFX Editor: 8ビット4K映像で2倍高速な再生を実現し、よりスムーズなワークフローを享受できます。BCC+ Vignette: 新しいブレンドモードオプションにより、サポートされているフィルター全体にビネットを適用する際のクリエイティブな柔軟性が向上しました。Particle Illusion: 新しいカメラアニメーションプリセットと更新されたエミッターライブラリにより、ダイナミックなパーティクルエフェクトをより簡単に追加できるように。Title Studioが8K解像度に対応
Continuumの3DタイトルエンジンであるTitle Studioは、サポートされているすべてのホストで最大8K解像度のプロジェクトを処理できるようになりました。放送用グラフィックや映画のタイトルをデザインする場合でも、Title Studioは、キャンバスのサイズに関わらず美しくスケーリングされる、鮮明なベクターベースのテキストとモーショングラフィックを提供します。
価格とシステム要件
Continuumは、Mac OS Catalina 10.15以降、Windows 10 とWindows 11で動作する以下のホストアプリケーションで利用可能です。
Adobe After Effects and Premiere ProApple Final Cut Pro and MotionAvid Media ComposerBlackmagic DaVinci ResolveFoundry NukeVEGAS Pro
価格は以下の通りです。
月間サブスクリプション年間サブスクリプション永久ライセンスAdobe After Effects と Premiere Pro48ドル325ドル1,095ドルAvid Media Composer80ドル545ドル1,865ドルDaVinci Resolve、VEGAS Pro、その他のOFXホスト48ドル325ドル1,095ドルApple Final Cut Pro32ドル215ドル365ドルマルチホスト112ドル765ドル2,195ドル
またContinuumは、BorisFXのすべてのツールが含まれるBoris FX Suite の一部としても利用できます。
AI Tools Fuel Continuum 2025.5
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