欧州外為市場=ユーロ1カ月ぶり高値、トランプ氏が対EU関税導入を延期

欧州外為市場では、ユーロが対ドルで1カ月ぶりの高値を付けた。2022年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京/ロンドン 26日 ロイター] – 欧州外為市場では、ユーロが対ドルで1カ月ぶりの高値を付けた。トランプ米大統領が25日、欧州連合(EU)との通商交渉の期限を7月9日まで延長することに同意したと発表、6月1日から50%の関税を課す方針を撤回したことを好感した。 もっと見る

トランプ大統領の政策転換や大規模な歳出・減税法案により投資家が米国資産から遠ざかる中、ドルは他の幅広い通貨に対して下落を続けた。

ナショナル・オーストラリア銀行の外為調査責任者、レイ・アトリル氏は「4月に主流だった『米国売り』というテーマが再び注目を集めている」と指摘。「市場は米・EU間の関税率が最終的に50%になることはないと見ているだろうし、おそらくそれは正しいだろう。しかしそこに到達する方法は、率直に言って現時点では誰にも分からない」と述べた。

ユーロ<EUR=EBS, opens new tab>は一時0.55%上昇し、4月29日以来の高値1.1418ドルに達した。終盤は0.17%高の1.1375ドル。年初来の上昇率は10%となった。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は26日、ユーロ加盟国が域内の金融・安全保障体制を強化できれば、ユーロはドルに代わる現実的な選択肢となり、ユーロ圏に大きな利益がもたらされる可能性があるとの見解を示した。 もっと見る ポンド<GBP=D3, opens new tabは一時0.39%上昇し、2022年2月以来の高値を付けた。終盤は0.15%高の1.356ドルとなった。

安全資産とされる円とスイスフランは、投資家心理の改善を背景に下落した。ドルは対円<

表はLSEGデータに基づいています
※外為市場

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