ロシア経済相、中銀に利下げ要請 経済は「低体温リスクに直面」

ロシアのレシェトニコフ経済相は26日、同国経済は「低体温」リスクに直面していると述べ、中銀に対し、来週の政策金利決定会合でインフレ鈍化を考慮するよう求めた。モスクワで25日撮影(2025年 ロイター/Evgenia Novozhenina)

[26日 ロイター] – ロシアのレシェトニコフ経済相は26日、同国経済は「低体温」リスクに直面していると述べ、中銀に対し、来週の政策金利決定会合でインフレ鈍化を考慮するよう求めた。

ロシア中央銀行は、昨年10月以来主要金利を21%に据え置いている。この姿勢は、急増する軍事費による経済支援が減少し始める中で投資を抑制している。

ロシア当局は通常、政策問題では一致団結しているが、ここ数年、高金利や巨額の予算支出、資本規制の有効性などが意見の相違を招いている。

レシェトニコフ氏は26日、ロシア下院で、ここ数週間のインフレ率は年間ベースで再計算すると3─4%の範囲にあると指摘。「5月のデータはこの傾向を強めると予想している。もちろん中央銀行は政策決定の際にこれを適切に考慮するだろうと予想している。なぜなら、現在の体制では経済が低体温になるリスクもあるからだ」と述べた。

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