5月26日、東レの大矢光雄社長は記者団と懇談し、電気自動車(EV)市場の低迷など厳しい事業環境が続く中、リチウムイオン電池のセパレーターフィルム(BSF)事業の縮小・撤退も含めた「あらゆる可能性」を検討していると明らかにした。写真は同社のロゴ。仏パリ近郊で開かれた展示会で3月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[東京 26日 ロイター] – 東レ(3402.T), opens new tabの大矢光雄社長は26日、記者団と懇談し、電気自動車(EV)市場の低迷など厳しい事業環境が続く中、リチウムイオン電池のセパレーターフィルム(BSF)事業の縮小・撤退も含めた「あらゆる可能性」を検討していると明らかにした。BSF製造を手掛けるハンガリー拠点の合弁会社について、現在は韓国のLG化学(051910.KS), opens new tabと折半になっている持ち分のうち20%を同社に譲渡し、30%まで比率を引き下げる。LGグループの電池素材から製造まで一貫の垂直事業モデルの下で事業拡大を進め、収益改善を図る。
日本や韓国の拠点では、競争力が低下した旧型・小型のラインを段階的に整理。一方、安全性や容量、出力で優れる「東レの技術・品質が活きる付加価値用途」に注力するなど、事業運営の効率化や徹底したコストダウンを推進するとしている。
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