5月25日、ロイターが入手した文書によると、ドイツ連邦軍トップのカーステン・ブロイアー総監(写真)は、同国軍に対し2029年までに武器などの軍需品を完全に装備するよう命じた。リトアニアで昨年5月撮影(2025年 ロイター/Ints Kalnins)
[ベルリン 25日 ロイター] – ロイターが25日入手した文書によると、ドイツ連邦軍トップのカーステン・ブロイアー総監は、同国軍に対し2029年までに武器などの軍需品を完全に装備するよう命じた。
ブロイアー氏や北大西洋条約機構(NATO)軍幹部によると、ロシアは29年までにNATOの領土を攻撃できる戦力を再編成する可能性がある。
同氏が19日署名した文書「即応性強化のための指令優先事項」によると、ドイツは3月の債務ブレーキ緩和で利用可能になった資金を活用してこの目標を達成する。
同文書では、特に緊急に取得・開発する必要がある兵器の優先順位を設定。無人機(ドローン)の迎撃を視野に入れた防空能力の強化のほか、500キロ以上離れた目標や、敵の戦線のかなり後方にある目標を効果的に攻撃する深部精密攻撃能力などが優先事項とされている。
また、国内の弾薬備蓄の補充を推進することに加え、あらゆる種類の弾薬について備蓄目標を引き上げるよう命じた。
電子戦能力の迅速な強化や宇宙空間の「攻撃・防御能力」の強靭な体制の構築も優先事項に挙げられている。
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