ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.26 11:48

アルゼンチンで、ある女性が州政府のミスで送金された巨額のお金を湯水のように使って注目を集めた。

24日(現地時間)、クラリンやラナシオンなど現地メディアによると、ベロニカ・アレハンドラ・アコスタという名前の女性は6日、養育費8000ペソ(約900円)が振り込まれたかどうかを確認しようと自分の銀行口座を照会したところ、5億1000万ペソ相当が入っていることを発見した。

アコスタさんは、この金の出所を調べず、直ちに様々な物品を購入した。一日で食料品、冷蔵庫、エアフライヤー、電子レンジ、テレビ、床仕上げ材、便器の付属品を購入し、中古自動車まで決済したと現地メディアは伝えた。また、知人など6人に金を送金したりもした。

だが、該当金額はアルゼンチンのサンルイス州政府会計士が誤って送金したものだった。州政府は錯誤送金翌日の7日「行政ミス」を確認し、口座凍結などを通じて90%に近いお金を回収した。残りの10%を取り戻すために入出金明細なども分析中だ。

警察は、アコスタさんからお金を振り込まれた6人に対して、州政府の資産を不正使用した疑いで刑事手続きを踏んでいる。アコスタさんはモノを買ったり、親戚に送金したりする過程で振り込みを66回に分けて進めたが、これは国税庁に所得証明をする必要がない送金額限度(50万ペソ)を合わせようとしたものと警察は見ている。

アコスタさんは地元メディアとのインタビューで「お金がとても必要な状況だったので、『神の贈り物』だと思った」とし「州政府のお金だったとは知らなかったし、警察の捜査対象になる前まで誰も私にお金の所有者に関する情報を通知しなかった。悪意を持って(お金を)使ってしまったわけでもない」と悔しさを訴えた。

この事件が知らされると、ネット上では意見が分かれている。州政府の行政的ミスを一般住民に転嫁するという趣旨で公権力を糾弾する声が上がる反面、アコスタさんが出所の分からない巨額を湯水のように使ったことに対する批判も提起された。

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