福島県相馬地方伝統の祭り「相馬野馬追」は2日目の25日、祭り最大の呼び物の「神旗争奪戦」が行われ、会場は熱気に包まれました。
1000年以上続くとされる「相馬野馬追」は、国の重要無形民俗文化財で、2日目の25日はおよそ400騎の騎馬武者が、南相馬市の中心部を練り歩きました。
祭りでは、「20歳未満の未婚」とする女性の参加条件がことしから撤廃され、20歳以上の8人を含む記録が残るなかでは過去最多の40人の女性騎馬武者が参加して勇壮な姿を見せていました。
正午からは、市内の「雲雀ヶ原祭場地」を会場に、「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」が行われ、このうち甲冑競馬では、24日からの雨でぬかるんだコースを騎馬武者たちが泥をかぶりながら疾走する姿に、会場に詰めかけたおよそ3万5000人の観客から大きな拍手が贈られていました。
このあと行われた「神旗争奪戦」は、花火で打ち上げられて舞い降りる「御神旗」を大勢の騎馬武者たちが奪い合う、祭りの最大の呼び物で、数人の女性騎馬武者も参加し、巧みに馬を操って見事に旗を取る活躍を見せていました。
いわき市から訪れた70代の女性は「女性騎馬武者の活躍が見られて、同じ女性として嬉しいです」と話し、また、新潟県から訪れた20代の女性は、「風切る音とか蹄の音とかが聞こえて、迫力がありました。女性もりりしく、応援したくなりました」と話していました。
相馬野馬追は26日が最終日で、南相馬市小高区の神社で「野馬懸」の行事が行われます。
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