公開日時 2025年05月24日 18:53更新日時 2025年05月24日 19:44

韓国で6度目「日本酒フェス」 人気を後押し、国交60年も

 「ソウル酒フェスティバル」の開会式で鏡開きをする関係者=24日、ソウル市江南区(共同)

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共同通信

 【ソウル共同】日本各地で造られた清酒や焼酎、泡盛などを韓国に紹介し、人気を後押しする「ソウル酒フェスティバル」が24日、ソウル市江南区で始まった。韓国の酒類輸入業者などが主催し6回目で、25日まで。今回は日韓国交正常化60周年も記念し、実生泰介駐韓総括公使が「日本のお酒が多くの韓国の方に愛され、うれしく思う」とあいさつした。

 日本全国から計160を超える酒造会社が出品し、大勢の人が試飲を楽しんだ。北海道や宮城県、福岡県などの観光をPRするブースも設けられ、人的往来の活性化を後押しした。

 韓国当局の統計によると、日本産清酒の輸入額は昨年、過去最高の約2297万ドル(約33億円)に上った。日韓関係悪化で落ち込んだ2020年から倍増した。

 気に入った銘柄を写真に収めていたソウル市の会社員殷政基さん(36)は「日本旅行中に海産物と共に楽しむ日本酒のおいしさを知ったが、今日さらに多様な味を知ることができた」と話した。

 林本店(岐阜県各務原市)の林里栄子社長は「若い世代の多さが印象的。原料米に詳しく、試飲グラスも毎回洗うなど、専門的に楽しむ人も多い」と喜んでいた。

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