ハイブリッド車は導入せず?

第8世代となるレクサス『ES』の新型が登場した。アウディA6やBMW 5シリーズと競合する上級セダンだ。ただし、英国ではガソリンエンジン搭載車は販売されない可能性がある。

欧州市場では、ESは最高出力201psのハイブリッドモデルと2種類のEVモデルが販売される予定だ。しかし、AUTOCAR英国編集部が入手した情報によると、英国におけるEVの販売割合が欧州の他の地域よりも高いことから、レクサスはEVのみでの販売を検討中だという。

レクサスES 500e(EVモデル)レクサスES 500e(EVモデル)    レクサス

未確定ではあるものの、ハイブリッドモデルが英国に導入される可能性は低い。

EVには、前輪駆動の『ES 350e』と四輪駆動の『ES 500e』の2種類がある。前者には最高出力224psのモーターと77kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、充電1回あたりの航続距離は約530km、0-100km/h加速は8.2秒となっている。一方、500eは342psのツインモーターを搭載し、0-100km/h加速は5.7秒だが、航続距離(未発表)は350eよりも短縮される見込みだ。

新型のレクサスESは、4月の上海モーターショーで初公開された。先代モデルよりも「乗り心地、快適性、静粛性」が向上し、「すべての乗員に上質で快適な室内体験」を提供するように設計されているという。

ミニマルなコックピットは先代と大きく異なり、中国市場の影響を強く受けたデザインとなっている。一見、物理的なスイッチ類は少ないように見えるが、スイッチと内装トリムを同化させた新機構を採用し、操作時に点灯する仕組みだ。その他、12.3インチの大型タッチスクリーンがメインの操作インターフェースとして中央に配置されている。

新型ESは、SUVのNXと同じGA-Kプラットフォームを採用しているが、シャシー全体の剛性を高めて洗練度と応答性を向上させ、「そのサイズを感じさせない、俊敏で応答性の高い走りを実現」したという。

ボディサイズは全長5140mm、全幅1920mm、全高1555mm(EVでは1560mm)で、ホイールベースは2950mmとなり、先代よりも大型化した。

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