©2025 SANRIO CO., LTD. (Appl NO.SK25007)
ハローキティをはじめとする、日本を代表するサンリオキャラクターたち。その人気は日本国内にとどまらず、近年では韓国のカフェや、ドラッグストアでもコラボ製品を頻繁に目にするようになった。毎年発表される「サンリオキャラクター大賞」では海外ランキングも設けられており、韓国ではシナモロールやポチャッコが上位にランクインするなど、その人気の高さが数字にも表れている。
中でも、韓国のコスメブランドによるコラボレーションは著しく増加しており、ハローキティやシナモロール、マイメロディ、ポムポムプリンといった懐かしくも新鮮なキャラクターたちが、各ブランドの人気アイテムに姿を変えて登場しているのだ。
今回は、そんなサンリオキャラクターとコラボ製品を発売した韓国のコスメブランド「イニスフリー(INNISFREE)」に話を聞き、開発の背景やユーザーの反応を探った。
「イニスフリー」×マイメロディ
25周年の節目に“新規への接点”を拡大
韓国・聖水にある「イニスフリー」のフラッグシップストア「ジアイル聖水」。期間限定で、サンリオキャラクターズ仕様に
店内もマイメロディ仕様
「イニスフリー」は3月1日、サンリオキャラクターズコラボ第3弾として、マイメロディを起用した限定アイテムを発売した。アイテムは、韓国・チェジュ島の自社農園で栽培した美容茶葉やヒアルロン酸をキー成分にした導入美容液“グリーンティーシード ヒアルロン セラム”や、3種のレチノールとPDRNが毛穴悩みにアプローチする人気の“レチノール PDRN アドバンスド セラム”など。マイメロディの愛らしい限定パッケージが特徴だ。
WWD:コラボに至ったキッカケは?
富田奈穂「イニスフリー」マーケティングチームPR(以下、富田):既存商品に新たな話題を提供することで、ブランド全体を活性化させることを目的に実施しました。「イニスフリー」のファンのみならず、新しいお客様との接点を設けるため、認知度の高いキャラクターとのコラボを選択し、メディアやSNSでの発信強化を狙いました。
WWD:なぜマイメロディにオファーしたのでしょうか。
富田:韓国国内はもちろん、アジアで人気のキャラクターから候補を選定し、韓国本社でのディスカッションを経て、今年50周年を迎えるマイメロディを起用しました。「イニスフリー」が誕生25周年を迎えることもあり、記念すべき周年をマイメロディに飾ってもらいたかったことも、理由の一つです。
WWD:コラボ製品の反響について。
富田:韓国国内で話題になり、SNSでの反応もとてもよかったです。マイメロディとのコラボ製品は、売り上げに大きく貢献しました。
WWD:SNSなどでの反響は?
富田:韓国の実績では、マイメロディコラボを実施した期間中、発信したSNSコンテンツに対するリーチ、インタラクションなどの全体的な数値が大幅に上昇。特にマイメロディのコラボ製品を活用した3D動画コンテンツは、20万回以上の再生回数を記録し、人気を集めました。
また、マイメロディの“give away”キャンペーンは、最近1年間で最も多くの参加者数を記録しており「イニスフリー」とマイメロディコラボに対する高い注目度と、肯定的な反応があったそうです。
WWD:今後もサンリオとコラボする予定は?
富田:2025年に入ってからサンリオコラボレーションを積極的に実施しています。第1弾はシナモロール、第2弾はポムポムプリン、今回のマイメロディが第3弾となります。これらのコラボレーションの結果を十分に考慮し、今後も戦略的にコラボレーションに取り組んでいきたいと考えています。
キャラクターは“戦略的パートナー”
「イニスフリー」のコラボ事例からも分かるように、サンリオキャラクターとの協業には多くのメリットがある。世代や国を超えて愛され続ける存在として、グローバルブランドとのコラボにも広がりを見せている。まさに、“かわいい働き者”と言えるだろう。
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