独経済、今四半期も停滞 米関税で輸出低迷=連銀月報

ドイツ連邦銀行(中央銀行)は22日公表した月報で、米関税が輸出を抑制し、ドイツ経済は今四半期も停滞するとの見方を示した。ナーゲル連銀総裁、3月撮影(2025年 ロイター/Liesa Johannssen/File Photo)

[フランクフルト 22日 ロイター] – ドイツ連邦銀行(中央銀行)は22日公表した月報で、米関税が輸出を抑制し、ドイツ経済は今四半期も停滞するとの見方を示した。政府の新たな支出計画が成長を支援するのは来年以降と見込んだ。

ドイツは、エネルギー価格の高騰、自動車など、強みとしていた産業が海外勢との競争に苦しむといった問題を抱える。そこにトランプ米政権の高関税政策と貿易戦争が加わり、厳しい状況に置かれている。

月報は、「さまざまな問題が続いており、米国政府の関税強化政策がさらなる逆風となっている」とし、「これが、とりわけ厳しい競争を強いられ弱い需要に苦しんでいる輸出産業に影響を及ぼしている」と述べた。

4月の自動車生産台数が前四半期を上回ったことを挙げて、第2・四半期のスタートは「良好」だったようだとしたが、見通しは悪化していると指摘した。

メルツ新連立政権のインフラ支出拡大などの施策は、将来的には景気を下支えするが、効果が出るのは来年以降になると予想した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.