主要7カ国(G7)議長国カナダのシャンパーニュ財務相(写真左)は5月20日に記者会見し、G7財務相会議について、世界の成長と安定を回復するための政策で合意するよう努力すると述べた。右はウクライナのマルチェンコ財務相。アルバータ州バンフで撮影(2025年 ロイター/Todd Korol)
[バンフ(加アルバータ州) 20日 ロイター] – 主要7カ国(G7)議長国カナダのシャンパーニュ財務相は20日に記者会見し、今後2日間(21─22日)にわたって本格的な討議を行うG7財務相会議について、米国の新たな関税を巡る緊張が続くことを認めつつ、世界の成長と安定を回復するための政策で合意するよう努力すると述べた。
「基本に立ち返る」会議になると説明。過剰な製造能力、非市場慣行、金融犯罪についても協議するとし、「われわれが代表する市民のために安定と成長を取り戻すことがわれわれの使命だと思う」と語った。
米国の新たな関税が貿易相手国に与える影響について、G7内およびベセント米財務長官との2国間で協議が行われる見込みだとし、こうした問題を巡っては常に緊張が存在するだろうと述べた。
「しかし同時に、われわれが協力して達成できることは多数ある」とも指摘し、「多くのことを調整し、行動を起こし、過剰生産能力、非市場的慣行、金融犯罪といった大きな問題に真に取り組みたい」と語った。
また、G7が密輸対策として中国からの少額貨物の取り締まり強化についても議論すると述べた。トランプ政権は合成麻薬フェンタニルやその原料物質の密輸につながっているとして、中国からの800ドル以下の貨物に対する関税免除措置を廃止した。
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