5月21日、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO・写真)は、米国の中国向け人工知能(AI)半導体輸出規制は失敗だったとの見方を示した。写真は19日、台北で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 21日 ロイター] – 米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は21日、米国の中国向け人工知能(AI)半導体輸出規制は失敗だったとの見方を示した。
台北で開催中のテクノロジーイベント「COMPUTEX(コンピュテックス)」で、「全体として輸出規制は失敗だった」と指摘。中国市場におけるエヌビディアのシェアはバイデン前米政権発足時の95%から50%に低下したという。
米国が中国への先端AIチップ販売を阻止したことで、中国企業は華為技術(ファーウェイ)など国内設計会社から半導体を購入せざるを得なくなったほか、中国は国外メーカーに頼らないサプライチェーン(供給網)構築に向けた積極投資を推し進めている。
フアン氏は、米規制が解除されなければ中国企業はファーウェイのAIチップをより多く購入するだろうと述べた。
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