2025年5月20日 14:08
当時の現場
福岡県柳川市の専門学校でバーベキューの火が燃え移り学生4人が死傷した事故の裁判が始まりました。20日午後2時から始まった初公判で、学生1人に対する業務上過失致死の罪で在宅起訴された当時の職員1人が、起訴内容を認めました。
裁判長が「間違いありませんか」と尋ねると「はい」と答えました。
この事故は2023年5月、柳川市の「ハリウッドワールド美容専門学校」で行われたバーベキュー大会で、火がついた炭が置かれたコンロに当時の職員がアルコールを注ぎ入れたため、火が男子学生4人に燃え移ったものです。
当時18歳の男子学生が死亡し、18歳から20歳の3人がやけどを負いました。
起訴状などによりますと、当時、教員助手だった25歳の男性職員は、炭火の勢いを強めるため、アルコールであるエタノールやメタノールを主成分とする洗浄用アルコールを水で希釈したものをコンロに注ぎ入れた過失により、木炭の火をアルコールに引火させて燃え上がらせ、当時18歳の男子学生の体と衣服に燃え移らせて体と手足に重いやけどを負わせ、翌月、死亡させたものです。
警察は2024年1月、業務上過失致死傷の疑いで、学校の当時の理事長と職員2人の計3人を書類送検していましたが、理事長だった男性と職員1人については「諸般の事情を総合的に考慮した」として不起訴としています。
最終更新日:2025年5月20日 14:13
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