梅雨末期の不安定な空は、局地的な大雨を各地にもたらしました。

山口市では、明け方から激しい雨が続きました。岩国市付近では、9日午前8時までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、『記録的短時間大雨情報』が出されました。周南市では道路が冠水。そのなかを次々と車が通っていきますが、なかには立ち往生してしまった車もありました。交差点の近くで動けなくなった車内から、抱えられるように1人救出されました。

周南市にあるカギ店も冠水。土嚢を積んで雨に備えていましたが、予想を超える量が流れ込んできたといいます。
キーセンタータナベ・坂本和幸社長:「きょうはちょうど大潮で、8時半くらいが満潮。満潮時刻と同じ時間帯に大雨が降ったから、こういうことが起きた」
周南市では、床上・床下合わせて7棟が浸水の被害を受けています。

広島駅では、山陽新幹線が一時、運転見合わせになりました。新幹線は、その後、再開しましたが、在来線は大雨で点検が進まず、終日、運転見合わせが相次ぎました。

鹿児島県長島町では、強烈な雨、そして風も吹き荒れました。熊本県小国町では、警戒レベル3の『高齢者等避難』が出されています。避難所には、1人、女性の姿がありました。
避難した女性:「一人暮らしなので、怖くて。どうしようもないからこちらに避難した。私のところは石垣があるので、それが壊れて、土石流のようになったら大変だなと。ちょっと早めにこちらに来た」

静岡県熱海市の大規模な土石流が発生して7日目の9日、現場では、早朝から捜索活動が続けられました。手作業でがれきや土砂を運び出すものの、家の奥まで泥が入り込んでいるため、作業は難航。さらに、土石流の起点部分に小さな崩落がみられることから午前中の捜索が一時中断されました。

静岡県と熱海市は、死亡が確認された人のうち、9日、2人の身元が判明したと発表しました。一人は田中路子さん(70)。現場の倒壊家屋の近くで見つかったということです。また、もう一人は、トオヤマ・ユウジさんだったことがわかりました。これまでに確認されている土石流による死者は9人、安否不明者は20人となっています。

降り続く雨に、住民は不安を隠せません。
近隣住民:「大粒の雨だから、山が、まだ崩れているような感じでしょ。上の方が。そういうのが怖い。川もあるから、土砂が流れ出すのではないかと」

熱海では、10日の午前中は晴れて、気温が上がる見込みで、厳しい環境での救助活動になりそうです。

※最新の情報は静岡県のHPをご確認下さい。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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