欧州連合(EU)と英国の交渉担当者は、19日に予定されているサミットを前に、EU離脱後の関係強化に向けて合意に達した。交渉に詳しい関係者の情報およびブルームバーグが確認した文書で明らかになった。
交渉担当者らの合意草案がまとまったのは欧州時間午前2時ごろ。この草案は英・EU首脳らの承認が必要になる。ただ、匿名を条件に語った同関係者によると大きな異議は出ない見通しだ。
合意には、防衛・安全保障パートナーシップ、ロシアのウクライナ侵攻を含む地政学的課題への対応に関する共同声明、およびその他の幅広い問題に関する「共通の理解」の3項目が含まれている。
ブルームバーグが確認した草案によれば、英・EUは相互の漁業権を2038年まで、10年余り延長することで合意。英国は当初、延長期間を4年に限定したい考えだったが、漁業権をめぐる譲歩と引き換えに、食品・農産品の基準に関する将来的な合意への道が開かれた。これにより、EUとの国境検査の大半が撤廃される見通しだ。また、エネルギー協力についても今後の合意を目指すことになる。
原題:EU and UK Negotiators Agree Terms of Starmer’s Post-Brexit Reset
(抜粋)
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