イタリア首相、EUのグリーン政策が「産業の砂漠化」招くと警告

 5月17日、イタリアのメローニ首相(写真右)は厳格なグリーン政策が欧州の産業基盤を荒廃させる恐れがあると警告し、経済と社会の安定を守るため、エコロジー移行に対するより慎重なアプローチを求めた。写真左はドイツのメルツ首相。同日、ローマのキージ宮殿で撮影(2025年 ロイター/Remo Casilli)

[ローマ 17日 ロイター] – イタリアのメローニ首相は17日、厳格なグリーン政策が欧州の産業基盤を荒廃させる恐れがあると警告し、経済と社会の安定を守るため、エコロジー移行に対するより慎重なアプローチを求めた。

ドイツのメルツ首相との会談後、欧州連合(EU)が進める自動車分野を中心とする電動化について、欧州大陸の製造業の強みを損なう危険性があると指摘。ローマで記者団に「私はよく、砂漠に緑はないと言っている」と語った上で、「何よりもまず、欧州産業の砂漠化に立ち向かわなければならない」と述べた。

欧州の2大製造業国であるイタリアとドイツは競争力回復に向けた取り組みをリードすべきとも発言。自動車部門は2国間協力が決定的な影響を与えることができる分野の一つだと付け加えた。

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