米国株式市場=まちまち、ダウは反発 ユナイテッドヘルス大幅安

米国株式市場は強弱まちまちで取引を終えた。(2025年 ロイター/Mike Segar)

[15日 ロイター] – 米国株式市場は強弱まちまちで取引を終えた。通期の業績予想を上方修正したシスコシステムズ(CSCO.O), opens new tabが上昇した一方、米司法省による刑事捜査が報じられた医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ(UNH.N), opens new tabは大幅安となった。米政府が大幅な関税引き上げを撤回することで合意するとの期待を背景に、S&P総合500種(.SPX), opens new tabはトランプ政権の貿易戦争を受けた4月の急落から回復している。

トリプルDトレーディングのトレーダー、デニス・ディック氏は「投資家は(貿易)合意を見込み、先回りしようとしている」と述べた。

シスコは5%近く上昇。人工知能(AI)ブームによるクラウド顧客からのネットワーク機器に対する堅調な需要を背景に、通期の業績予想を上方修正した。 もっと見る 一方、ユナイテッドヘルスは約11%急落。米司法省が同社に対して刑事捜査を行っており、高齢者向け公的医療保険メディケアの不正請求疑惑に関係している可能性があるとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。 もっと見る 小売り大手ウォルマート(WMT.N), opens new tabは0.5%安。2025年第1・四半期(2─4月)決算の米既存店売上高は予想を上回ったが、今月下旬から値上げを開始する方針を示した。また、トランプ政権の関税措置が見通せないとして、第2・四半期の利益予想の公表を控えた。 もっと見る トランプ関税の影響を大きく受けるアマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabも2.4%下落した。S&P500の主要11業種のうち8業種が上昇し、公益事業(.SPLRCU), opens new tabや主要消費財(.SPLRCS), opens new tabが上げを主導した。米商務省が15日発表した4月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.1%増加した。米関税措置発表前にみられた自動車購入前倒しの動きによる効果が薄れ、伸びは前月から減速した。 もっと見る 米労働省が発表した4月の卸売物価指数(PPI)は前年比2.4%上昇し、伸びは前月の3.4%から減速。前月比では予想に反して0.5%下落した。 もっと見る S&P500(.AD.SPX), opens new tabでは値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.9対1の比率で上回った。

米取引所の合算出来高は179億株。過去20営業日の平均は168億株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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