韓国の野球ファンが待ち侘びた日が、ついにやってきた。
現地時間5月3日、今年1月にロサンゼルス・ドジャースに加入した韓国出身の野手キム・ヘソン(26歳)が敵地アトランタ・ブレーブス戦に途中出場し、MLBデビューを果たした。母国のメディアは、この吉報を大々的に取り上げた。
『「うれしいし、心揺れる」キム・ヘソン、ついにMLBに昇格…28番目のビッグリーガー誕生』(MKスポーツ)
『LAドジャースのキム・ヘソン、メジャーリーグに電撃昇格…28人目の韓国人メジャーリーガー』(THE FACT)
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記事の見出しから興奮ぶりが伝わってくるのは、キム・ヘソンの置かれた厳しい状況があったからに他ならない。
東京シリーズはメンバー外だったが…
開幕前のオープン戦で守備面ではさまざまなポジションをこなす器用さをアピールしたものの、打撃面では15試合29打席で11三振と課題を残した。東京シリーズの遠征メンバーから漏れ、ドジャース傘下3Aのオクラホマシティ・コメッツでシーズン開幕を迎えた。
しかし、“韓国の至宝”とも評されるキム・ヘソンはチャンスを見逃さなかった。
コメッツで出場した28試合で計8回のマルチ安打を記録するなど徐々にアメリカの野球への適応を見せると、4月12日には1試合2本塁打をマーク。すると、右足首の炎症で負傷者リストに入った内野手トミー・エドマンの穴を埋める形でメジャー昇格を果たした。「すぐに母に連絡して荷物をまとめました。本当にうれしくて、ワクワクする気持ちでここに来ました」と、現地メディアに笑顔で答えている。
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