
トランプ米大統領は15日、湾岸3カ国歴訪の3カ国目となるアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、総額2000億ドルを超える契約を獲得したと発表した。写真はアブダビの大統領官邸で同日撮影(2025年 ロイター/Amr Alfiky)
[アブダビ 15日 ロイター] – トランプ米大統領は15日、湾岸3カ国歴訪の3カ国目となるアラブ首長国連邦(UAE)を訪問し、総額2000億ドルを超える契約を獲得したと発表した。米ホワイトハウスによると、米ボーイングBA.N, opens new tabやGEエアロスペースなどが交わした145億ドルの契約も含まれている。
両国は人工知能(AI)分野での協力を深めることでも合意した。
トランプ氏はUAEのムハンマド大統領との会談で、2国間関係の強化を確約。「米国とUAEの関係は今後ますます拡大し、良くなっていくと疑っていない」とし、UAEが10年間で米国に1兆4000億ドルを投資すると確約したことを歓迎すると述べた。
ムハンマド大統領は「両国と両国民の利益のためにこの友好関係を継続し、強化したい」と述べた。
ホワイトハウスによると、エティハド航空はGEエアロスペース(GE.N), opens new tab製エンジンを搭載したボーイング「787」と「777X」28機への145億ドル投資を表明した。また、エミレーツ・グローバル・アルミニウムがオクラホマ州で40億ドル規模のアルミ製錬事業に投資するほか、エクソンモービル(XOM.N), opens new tab、オキシデンタル・ペトロリアム(OXY.N), opens new tab、EOGリソーシズ(EOG.N), opens new tabはアブダビ国営石油(ADNOCDIST.AD), opens new tabと提携し、600億ドル規模の石油・天然ガス生産拡大に取り組むという。
米商務省は両国が「AI加速パートナーシップ」の枠組みを設けることで合意し、トランプ大統領とムハンマド大統領が米国外で最大規模となる新たな5ギガワット(GW)のAIキャンパス公開に立ち会ったと発表した。
関係筋によると、今回の合意によってUAEは米国の高度なAI半導体へのアクセスを拡大できる。これまでは中国がこうした先進技術を入手するとの米側の懸念から、アクセスが制限されてきた。
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