中国のアリババ・グループ・ホールディングが15日発表した1-3月(第4四半期)売上高は市場予想に届かなかった。中国の消費者向けや、重要分野である人工知能(AI)で競争が激化していることを浮き彫りにした。

  第4四半期の売上高は前年同期比7%増の2365億元(約4兆7850億円)。市場の予想平均は2379億元だった。純利益はほぼ4倍増の124億元に急拡大したが、株式投資による利益が寄与した。

  この決算を受け、同社の米国預託証券(ADR)は米国時間15日早朝の時間外取引で一時6%余り下落した。

  アリババはその規模の大きさから中国の消費動向を示すバロメーターとされ、トランプ政権の関税に対応して中国当局が矢継ぎ早に打ち出した景気対策の恩恵を受けてきた。だが、1-3月はテンセント・ホールディングス(騰訊)やJDドットコムが数年ぶりの高い増収率を記録していただけに、不振ぶりが目立つ。

  アリババ自身、AIスタートアップのDeepSeek(ディープシーク)に対抗する野心的なAI開発計画を支えるため、電子商取引事業の回復を当て込んでいる。

  同社は今後3年間にデータセンターなどAIインフラに3800億元以上を投資する方針。呉泳銘(エディ・ウー)最高経営責任者(CEO)は2月、社として現在の最優先目標はオープンAIなどと肩を並べる汎用(はんよう)人工知能の開発だと宣言した。

  ただ、百度やテンセントも加わり、中国企業のAI開発競争は激しさを増している。アリババの蔡崇信会長は3月、明確な顧客のめどもなく米国でデータセンターが建設されているとして、世界的なAIバブルが生じていると警告した。

  電子商取引事業でも、アリババは字節跳動(バイトダンス)やPDDホールディングスに追い上げられている。アリババは先週、中国版「インスタグラム」と呼ばれる小紅書との提携を強化し、小紅書上のインフルエンサーの投稿に商品リンクを挿入して淘宝網(タオバオ)や天猫(Tモール)の購入ページに飛べるようにすると発表した。

原題:Alibaba’s Growth Fails to Impress in Dour Note for China Tech(抜粋)

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