フィデリティ・インターナショナルのファンドマネジャーは、今週に入り米国株へのエクスポージャーを拡大したと明らかにした。米中が関税率引き下げで合意したことを受け、再び楽観的見方が高まっていることを理由に挙げた。
同社のマルチアセットファンドマネジャー、タオシャ・ワン氏(香港在勤)は米中合意について「極めて重要だ」と指摘。「生活費高騰と米リスク市場の全般的なセンチメントという2つの問題を解決したため、方向性において非常に重要だ」と述べた。
資産8億ドル(約1170億円)を運用するワン氏は、米ハイテクセクターが「ユニーク」だとし、半導体の輸出規制が「大幅に緩和」された場合、同セクターへの関心が高まるとの見方を示した。
同氏はまた、資金の流れが米国に戻ると見込み、今週に入り欧州のポジションを縮小した。米中貿易摩擦の緩和によって、米国が他の貿易相手国・地域との交渉にかける時間が増え、欧州連合(EU)や日本との取引が長引く可能性があると述べた。
ワン氏は「年内に米国株が過去最高値を突破すると予想している」と指摘。相場が好調なら、「それはまったく驚くことではないと思う」と付け加えた。S&P500種株価指数は現在、2月に付けた過去最高値を約4%下回る水準にある。

原題:Fidelity Adds US Stocks After ‘Pivotal’ Trade Truce With China(抜粋)

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