ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.14 08:01

メキシコ東部で、市長候補が街頭遊説中に武装グループの銃に撃たれて死亡する事件が発生した。12日(現地時間)AFP・AP通信などによると、来月1日の地方選挙を控え、ベラクルス州テクシステペク市の市長選挙に出馬した「国民再生運動(MORENA)」所属のイェセニア・ララ候補が前日、遊説中に殺害された。

ララ候補と同行していた他の4人も銃撃で死亡し、少なくとも3人が負傷したと当局は明らかにした。

遊説現場はSNSを通じてリアルタイムで配信された。生中継された動画には約20発の銃声が鳴り、驚いた群衆が悲鳴を上げながら避難する現場の姿が映った。

ベラクルス州のロシオ・ナレ知事は「この卑怯な殺人事件の責任者を必ず捜し出す」と警告した。

メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、銃撃発生の事実を確認し、「まだ犯行の動機に関する情報はない」と明らかにした。

今回の事件は、地方選挙を控えてベラクルス州で2度目に発生した候補殺害事件だ。

先月29日には、ベラクルス州コスキウイで、同じくモレナ党所属の市長候補アノワール・バレンシア氏が、武装グループの銃に撃たれて死亡したと、AP通信が伝えた。

メキシコでは麻薬カルテルが自分の利権に脅威となる政治家を暗殺する事例が頻繁に起きており、選挙シーズンごとに政治家の身辺安全問題が繰り返し提起されている。

特に、昨年は政治家の犠牲者が記録的に多かった。人権団体「データ・シビカ」によると、昨年、政治家と関連施設に対する攻撃が661件報告された。大半が公職に就いたり、選挙に出馬したりした人たちだと、団体は伝えた。

昨年5月には、ある市長候補がゲレーロ州で遊説中に銃撃で死亡した。数日後、市長はボディーガードと一緒に体育館から家に歩いている途中、銃に撃たれて死亡した。同年10月には、ゲレーロ州チルパンシンゴ市のアレハンドロ・アルコス市長が就任して6日後に遺体で発見された。

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