朝日小学生新聞 正木皓二郎

 緊張が高まっていたインドとパキスタンが、アメリカ(米国)の仲介によって停戦することで合意したと、トランプ米大統領が10日、発表しました。インドとパキスタンは今回だけでなく長年衝突をくり返してきました。どうしてでしょうか。(正木皓二郎)

パキスタン東部パンジャブ州でインドによるミサイル攻撃があったとみられる現場=7日AP/アフロ

4月の「テロ攻撃」で再び衝突 米の仲介で停戦合意

4月22日、カシミール地方のインドが支配している地域で、武装勢力が観光客たちをうつ事件が起きました。インドは26人が犠牲になったといい、この「テロ攻撃」にパキスタンがかかわったと非難。でも、パキスタンはかかわっていないといってきました。

インド国防省は5月7日、カシミール地方のパキスタンが支配する地域と、パキスタン国内にある9か所のテロリストの拠点を攻撃したと発表。仕返しとみられます。パキスタン軍によると、子どもをふくむ26人が亡くなり、46人がけがをしたといいます。

その後もおたがいの攻撃は続きました。両国はいま、核兵器を持っています。パキスタンの国防大臣が核兵器を使うことをちらつかせるなど、さらに大きな衝突にならないか心配されていました。

インドとパキスタンは19世紀、イギリスの植民地で一つの国でした。第2次世界大戦後の1947年、ヒンドゥー教徒中心のインドと、イスラム教徒中心のパキスタンに分かれて独立。両国の中間にあるカシミール地方がどちらの領土になるのかをめぐり、たびたび戦争が起きてきました。なぜ、衝突がくり返されてきたのでしょう。

この記事は有料記事です。

デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

今すぐ登録(キャンペーン実施中)

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

ログインする

購読のお申し込み




紙の新聞版




デジタル版

朝小プラス

1,900円
月額(税込み)

初回・1か月無料

申し込む

朝中高プラス

1,050円
月額(税込み)

初回・1か月無料

申し込む

WACOCA: People, Life, Style.