掲載日
2025年5月12日
日本の美容コングロマリットである資生堂は、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域担当プレジデントのフランク・マリリーの辞任を発表しました。2018年に入社したマリリー氏は、5月31日に正式に退任する予定。同社は退任の動機として「個人的な理由」を挙げています。ドランク・エレファント、ナーズ、セルジュ・ルタンスなどのブランドを擁する資生堂は、プレスリリースでEMEA社長の後任を任命しないことを確認。
フランク・マリリー – DR
2024年5月から資生堂EMEAの社長兼CEOを務めているアルベルト・ノエは、パリに本社を置く同地域の指揮を継続します。また、今年4月15日に退任したロン・ジーの後任として、資生堂アメリカズの暫定責任者を務めます。
資生堂グループの業績が混迷を極めているなかでの今回のリーダー交代。2024年、資生堂の営業利益は前年の281億3,000万円から75億8,000万円へと大幅に減少。
EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域の売上高は8%増、日本は10%増を記録したものの、その他の市場では顕著な落ち込みに直面。中国では5%減、米州では7%減、トラベルリテールでは24%減。
2025年に向けて、資生堂は4%の成長を目標としています。資生堂は、コアブランドである資生堂、クレ・ド・ポー、ナーズに集中する一方、より広範な構造改革戦略の一環として、資産売却の可能性を評価します。

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