オープンAI、マイクロソフトとの提携条件を見直し=FT

 5月11日、生成人工知能(AI)モデルの開発を手がける米オープンAIとマイクロソフトが両社の提携条件を見直していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。2023年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[11日 ロイター] – 生成人工知能(AI)モデルの開発を手がける米オープンAIとマイクロソフト(MS)(MSFT.O), opens new tabが両社の提携条件を見直していると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が11日、報じた。オープンAIの将来の新規株式公開(IPO)を可能にしながらも、マイクロソフトがオープンAIの技術へのアクセスを維持できるようにする内容という。

マイクロソフトはオープンAIに計130億ドル超を投資しており、オープンAIの新たな営利事業の株式をどれだけ保有するのかが焦点となる。FTによると、マイクロソフトは、オープンAIが2030年以降に開発する新技術へのアクセスと引き換えに、株式の一部を放棄することを提案している。

併せて、マイクロソフトが19年にオープンAIに対して手始めに10億ドルを投資した際に策定した提携条件の改定も検討しているという。

マイクロソフトはFTの報道についてコメントを控えた。オープンAIはロイターのコメント要請にすぐには応じなかった。

米ネットメディアのジ・インフォメーションは先週、オープンAIが投資家に対し、組織再編を進める中でマイクロソフトへ支払う配分を減らすと表明していた。

オープンAIは1月、ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tab、米ソフトウエア大手オラクル(ORCL.N), opens new tabとともに最大5000億ドル規模を投資し、米国内にAI関連のデータセンターを新設すると公表。この際にマイクロソフトはオープンAIとの提携条件を一部変えていた。

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