【市民公開講座アーカイブ】佐藤裕徳『RNAウイルスの変異と新興感染症:世界感染拡大のメカニズムと備え』 (2023年8月29日実施)

[音楽] 釣行者の皆様あ私あの用言体現解析研究 センターの佐藤と申します今日はあの RNAウイスの変異と進行感染症世界感染 拡大のメカニズムと備えというタイトルで お話をしたいと思い ますでえ本日のメイントピックメイン テーマはその備えるには何が大事かこれを 皆さんと一緒に考えていければなと思い ます私あの大学時代までは毎日剣道をして おりましてそこで学んだうちの中から 少なくとも2つその感染症対策にえ 生かせるのでないかとそういう教えをここ に書きました1つは相手をよく知るという ことですでもう1つは線を取るとまあの 先手を取るということですねでこの相手を よく知るというのは研究者にとってはあの 感染症や病原体の基礎研究に相当するかと 思いますで皆さんの場合はもしかすると こういったあの公開口座を通じてそれでえ そういう原体や感染症ののことを少しでも こう知っていただくというそういうことか もしれませんそれから線を取るの方はこれ はむしろその基礎研究をベースにしての 応用研究に相当するかと思いますでこれに 関してはあの研究者以外でもやはりその それぞれの立場環境に応じてその備える ことが考えていただければなと思ってい ますで今日の相手というのは進行感染症と それからRNAウイルスですで進行感染症 はこれは新しく出現した感染症で一般に 知性が高いそれで大きな問題になり得る 感染症ですでその大半がこのRNA ウイルスというのが病原となってえ生じ ますでこの2つについて今日はあの色々と お互いにその勉強していければなという風 に思っておりますそれから今日の講義では 皆さんから寄せられたその今後受行してみ たいテーマこれに触れながらそれで話を 進めたいという風に考えており ますで早速その1つ目の話題でウイルスと セルズ地球というタイトルでお話をいたし ますこれあの普段ウイルスというと悪者と いう印象が強いかと思いますが実はあの 最近の研究でウイルスっていうのはその 地球生体系あるいは私たちの体の中の環境 を作る一因で生物の進化あるいは健康それ から地球の健康こういったものに貢献して いるというそういうことが分かりつつあり ますウイルスはどこにでもいますその地球 上の生物のその種類っていうのはま 500万から3000万子いう風に言われ ています生物が存在するところには ウイルスるで地球上で最もその反映してる メニは名和さんが反映してる生命体という のがウイルスです でどのぐらいいるかつうとおそらく星の数 よりも多いだろうと海水面でえば大体あの 1あたり2.5個程度のそのウイルス用 粒子が検出されますで生命が生物がもっと いないその深海においてもやはりその 350万個のウイルス用流子が検出され ますこういったことからおそらくは海には 少なくとも4か10の30個という ものすごい数のウイルスが存在するだろう と言われてますこの数は宇宙の星の数より ずっと多いだろうという風に推定されてい ますこれだけいるとウイルスはま生物や 地球にいろんなことをやってるだろうと いう風に推測するわけですけど実際そう そういうことがだんだん分かってきてい ますこのウイルスってのはその新しい生物 の新しい設計図の運び屋ですですからこの 感染することによって新しい遺伝情報を 生物に持ち込むとでもしその情報が生物が 生きのみの有利だとその情報は子孫に 伝わるということになりますそれで生物の 進化のは設計図がだんだん変化してくこと なんですがこの数十億年という長い時を経 てそのウイルスの助けを借りながら生物は 形や姿形を多様化していったという風に 考えられてますこれはあの私たち人間にも 当てはまりますその私たちのゲノムの およそ10%前後はウイルス由来の配列と されていますでこれは過去にウイルスに 感染した痕跡だろうという風に考えられて いますそれからそれだけじゃなくてその中 のあるものは単なる化石ではなくて今の 私たちを作る上でのその大事な役割を 果たしてるかもしれないとそういうことも 分かってきています例えば皮膚核質層の 水分量の補給に役に立つこのタパ質これは 陸上進出の時に役立ってるだろうとそれ からタバ形成機能維持に働く産物というの は哺乳類が出現した時にえこれ役に立って からあるいは病原体から脳を守る自然免疫 形の1つこういったものは脳の健康維持薬 こを発達というのにおそらくは貢献してき たのではないかとということでそのおよそ 30億年ぐらい前に最初の生物が誕生した と考えられていますがそれでずっと海の中 でどこう多様化してったこういう生物進化 の時代ここにはおそらくはウイルスが 新しい遺伝情報に運びとして深く関与して いただろうという風に考えられていますで そのウイルスはあその私たちの健康にも もしかしたら関係してるかもしれないと 私たちの体の中にはウイルスはいっぱいい ますこれは大抵があの常在菌に感染する バクテリアには感染するウイルスですそれ でえ例えば腸内環境というのはこれはあの 人の健康や病気と深く関わるというされて いますがそこでのそのウイルスの自転作 りっていうのは始まっていますで2020 年の時点で 3万3000円児は少し多いんですがそれ が一旦子供の時代で減って大人になるに つれてまた増えてで年をに連れてまた減っ てくとこの誰もがこういう傾向にあると いうことが分かってきていますこれは今ん とこ何を意味するのかよく分かっており ませんがま将来その謎は解けていくと考え ていますまあ要するに腸内に上代する ウイルスは腸内のそういう美生物も腸内 フローラを制御することによって人の健康 や病気と深く変わる可能性があり将来的に はこういうことが明らかにされていくもの と思われますでスは地球の合にも関与し ます例えばこのプランクトンが増えすぎて こう使市場が発生するこれやがて急速に 消失していくんですがその消失には ウイルスによる妖怪それが関与してだろう と言われていますそれから海洋中に大量に 存在する微生物これをその20から40% ぐらいはこうウイルスが溶かしてるそっ から出る炭素窒素素が膨大な量でこの地球 の物質循環に貢献してるだろうという風に 考えられていますでえ今あのウイルスの ポジティブな面をご紹介しましたがえ今日 の本題はその負の側面ですそれで時々なん ですがこの地球規模の薬剤をもたらすと これはあの皆さんから寄せられたこう テーマこうワンヘルスとか気候変動と感染 症次の感じるこういったテーマに触れ ながら紹介したいと思いますその歴史上の 大きな薬剤というとやはり世界中巻き込ん だ戦争ですで感染症との時にはこの世界 大戦を上回るような被害を人類にこう もたらしますで例えばこのエズが流行した 時これはあのアフリカの話ですがそれまで 順調に平均余名が伸びていたのがエズのが 流行すると共に劇的にその平均要がこう 低下したと一方で同じアフリカでもエズが 流行しなかったような地域では順調に伸び ていったとこにあの人間社会に非常に 大きな影響をもたらしよそこであの各国の 色々な衛生甲子衛生機関は新しく説明した 感染省っていうのはやっぱり問題にしまし てこれを進行最高感染症として各え公衆 衛生機関に注意環境をしている状況にあり ますでこの新しい感染書がなぜ問題になる かというと基本人類が明持たないとだから 一気にその流行が拡大する恐れがあるわけ ですそれからそもそも病原体と感染症の 基礎情報の乏しい情報が乏しいんで論理的 な対策が非常に難しい非常に厄介な感染症 でありますで実はそういう進行感染症が こうエズが始まって以降その保護される数 がどんどん増えておりますこれはあのNH の元所長にトニファウチアンソニファウチ があ2017年に公開したその注意関係 ですこの赤で記されてるのが進行感染症の 病原体ですねそれでえここでちょっと注意 していただきたいのはこの2020年から 流行してる新型コロナウイルスの感染症 covid19はここにはリストアップさ れてないよけですつまりあの世界の先端を 行くような研究所においても事前にその 流行を察知するのは非常に難しい非常に 厄介な感染症ですでそれはその進行感染症 がこの動物合のウイルスで生じることから そういうことが起こりますそのウイルスと いうのは感染できる生物これをと言います がそれは基本限定されていますこのため 多くのその動物ウルスってのは人には感染 しませんしかし時にこの縮の意の壁を 乗り越えて人に感染することがありますで 今動物ウイルスの大半がこう未知でこの ためにこのあらかじめ進行ウイルスの出現 を探知し対策になるとが非常に難しい状況 にあるわけですでこういう状況であの昔 からある概念でありますワンヘルスという のがこ見直されていますつまり全ての生物 の生体系の中でお互いに密接につながり 強く影響し合ってるんだとだから人動物 生体系これバラバラに考えるんじゃなくて この3つの健康を1つのみなして守って いくことが大事だろうで人間っていうのは まあの生まれた時からその利便性を追求 する生物ですそれでその過程でちょっと産 物としてま自然破壊が大き地球温暖化気候 の変動で動物の生息位とか生息数の変化と いうこういうのが今生じてる状況かと思い ますそでそこで人と動物ウイルスの新しい 出会いがあってまた新しい感染症が発生 するとここうして考えるとまあ進行感染症 の増加というのはま必然の流れなんですが 今更その産業革命以下以前の生活戻るのは もうできませんので何らかの対策を立てて これに立ち向かう必要がありますでえその ためにはまずその進行感染症がどうやって 発生してどうやって広がっていくのかとで そういっことをちょっとまず理解していく 必要があるかと思いますでここではあの 1番古くに始まってその一番よく調べられ てるエイズのパンデミックをにとちょっと 紹介したいと思いますこういって拡大の メカニズムを調べに理解するにあたって 前提となるのはこのRNAウイルスの変異 の問題ですこのRNAウイルスその要する に振興感染症の多くはこのRNAウリスが 原因となりますこ青で示したのが大体そう ですがえこれはマスコミにしばしば登場 するこういったウイルスの感染症ですで このRLウイルスっていうのは地球上で 最も高速に進化する生命体という風に考え られていますでこのウイルス粒子の中には ウイルスの部品を作るこの設計図これ ゲノムこれが囲まれてるんですがこの ゲノムにはこのDNAとRNAの2種類 ありますでこのRNAを能として持つ ウイルスのことをRNAウイルスと言い ますでこれはあのこのウイルスの遺伝子と いうのは私たちの遺伝子の100万倍以上 の速度で変することが分かっていますで その辺りのことをこのAHIVを例にとっ てちょっとご紹介いたしますこのエズって のは1980年代初頭に検索がしたあ最初 は何が原因だかよくわかんなかった感染症 ですでえ一旦感染するとそのウイルスを 取り除くのは不可能で映像を発症しますと もうほぼ100%死に至るというおおしい 病気ですそれで なんでその治療薬の開発っていうのがこれ が世界各国で進められましたでそのエズの 発を抑える薬は今できておりますしかし その体の中に入ったウイルスを取り除く 方法は未だ存在しておりませんで今んとこ 感染者が4000万人ぐらいいて 毎年130万人前後が感染しそれで60万 人以上がなくなるとでそれは大人子供に 関わらずあるいは女性男性関わらず誰にで もこのそのリスクはあるというそういう 病気ですでなぜこのウイルスまこの ウイルス大たRNAウイルス一般ですが その素早く変化できるのかとそのトリック の11つ目はこの設計図をすらく変える ことができるからですその生物は全てその 子孫のゲノムを作るためにポメスという 酵素を持っておりますでそのR このポメスというコースはここでこう示し たようにこの人の手のような形をしていて 親指と指と手のひでこうゲノムを挟んで 新しいゲノムを作ってくというそういう 装置ですでこのアレノリスの ポリメチルメタクリレート [音楽] に1回こう間違えますこれを取り込むとで ウイルスのゲノムは大体1万ベースですの でつまり新しく作られる子孫ゲノは1箇所 前後この変異が入るそういう感情になり ますつまり子孫は大体その変異ウイス親と はちょ少しだけ違ってるウイルスそういう ものが作られるですもう1つのトリックは その短時間で大量の子孫を作ることが できるこういう能力ですこれはあのが染3 日後のチィリンパ球の電子研鏡写真ですが この表面に見える小さいつぶつぶこれが ウイルスですもうとにかくいっぱいえ作ら れますそれで治療をしない場合は1日に 大体100億個のウイルスが作られるとさ れてますそれからま治療してない時はこの 感染者の数だけ変異ウイルスがいっぱい こうできるわけですつまり膨大な変異ウス 群との単間に比較的短期間に作ってしまう 能力にたけてはそうしますと元々こ いろんなレパートリーを持ってるわけです ね変異のでその中には薬剤体制変異ま ウイルスの場合は1つ2つの変異で性質を 劇的に変えられますんでそういった変異が 元々存在してる可能性がま非常に高いこの ウイルス軍の中にあですねそこに薬を使え ばそういう効かない効きにくいウイルスが だると出て でこういっった変化しやすいウイルスでえ 今どういう状況にあるかというとこのHi HibにはそのHib1と2の2種類が 存在していますそれで今世界で流行してる のはHib1というやつですこれもさらに こう2003年の時点ですでに26種の こういろんな系統が見つかっていますこれ サブタイプてんですこれエンベロップ定子 の配列はもう1/3から1/4ぐらいこう お互いに違うんですねただこのそのうちの 5種類このABCDAEっていうこれだけ で感染者の約90%を占めていますでこう いったあの色々なまウイルス系統の ウイルスがいるんですがこれがどこで 生まれたかということに関してはウイルス 危険節というのが有力です複数の根拠が ありますまずはそのHIVに非常に良く似 たウイルスがチンパンジーで見つかるそれ からチンパンジー が生息してるところはそのアフリカの赤道 付近の熱帯ウリなんですがそこではその 資料等でその人がチンパンジと濃厚接触 する機会があったとされていますそれから スリムディジーズあのエズ用の症状を示す 風道病があってその一部はHIV感染症と 関連付けられていますさらにはその アフリカ中部では世界中につかるHIVの サブタイプがアフリカ抽選で見つかる つまりそこで対応化した後世界にえ拡散し てったんだろうという風に考えられてい ますいつ頃それじゃあその祖先が チンパンジから映ってきたのかということ についてもおよその年代が分かっています その今から60年ぐらい前にこの今後民主 共和国の禁謝差ここで立のその原因不で 亡くなった方の検体からHIVの遺伝子が 増幅されましたこの赤と青ですねでこれを その当時ま2008年当時ですけど流行し た他の株の遺伝子の配列と一緒にこう系統 時を書いていますとこの2つは全然別の とこにこう分布するとつまりもう1960 年頃には遺伝子の多が随分進んでいたとで それをずっと遡っていくとですね大体 いつ頃その共通祖先が誕生したのかという 推測できるんですがそうすると大体20 世紀初頭であろうとでもう1960年頃 までにその少なくともこの品射さこういっ たとこではもうですがどんどん多様化して いたということが分かりましたでえこれが どう風にその世界に広がったかということ もおよそそのこれも推計なんですが分かっ ています当時1900年初頭のこの時その アフリカで何が起きてったかていうとその 産業革命への影響で星がどんどん進んでい たそうするとその農村部で森林地帯で感染 した方で症状があんまり出ないような方が 支部に移動してそこでその感染が広がる そういう環境がこの間にどんどん作られて いてでここでまずそのアフリカと支部で どんどん大学が進んでその後20世紀こ反 のいわゆるグローブアの波に乗って世界に 拡散していきたんだろうとそうに考えられ ていますで現代社会をちょっと考えますと 今はその当時よりさらにその人工未周知の 間が短時間で連結されますでグローバル化 も進んで一物の流動性が高まっています さらにはその気候変動こういうのが進んで 動物の生息域の変化が進むこういった状況 っていうのは地球のどっかで発生した動物 由来の感染症がもう短時間で全世界に拡散 するそういうリスクが勝ってないほどに 高まってると言いますそれに備えるために どうすればいいかとこれはあの1研究者が やられることではなくてもおそらく全員が 取り組むべきことではありますがここでは 一応私たちの研究室のでやってることを 中心にしてそういう備たの土台作りという を紹介いたしますまあの1つはウイルスの 生存戦略を知るということとそれから流行 の調をなるべく早期にする方法を開発する とそのこれまでのお話でまあ進行感染症 っていうのはこの動物で維持されていた ウイルス中にまあの人に感染の持つような 変態これは常時発生してと思いますがそれ がたまたまその人との濃厚接触で感染する 機会があったでえ人で増えてるうちに ちょっと人で増えやすい形に変異が蓄積し てえそれで流行するとこういうシナリオで 進むという風に考えれますでまず大事なの はこういった進行感染者の元になあるその 病原体や感染症の基礎言及このどういう 動物ウスがいてそれがどういうライフ サイクルで増えてウイルスを維持してるの かどういう病気を引き起こすのかこういう これを普段からいろんな人がいろんな研究 者が行うことでこういった基礎の部分感染 症対策をする時の基礎の部分これを厚みを 持たせることが大事じゃないかというに 考えますそれから同時にこういうちょっと まずいあ怖い病原体あるサーベ感染症これ をサーベイランスシステムあるいは新しい の出てきたらそのリスクを評価する システムそれからワクチン治療とこういっ たあのことを進める体制これも大事かと 思いますそれでえ今日はちょっとこの水で 書いたこのウイルスの基礎の製造戦略の 部分ですね基礎研究の部分とこのリスク 評価の部分これを紹介いたしますえその ウイルスはこの細胞のまず表面の需要体に くっついてこの細胞に接着しますその後 こう侵入していろんなステップを得てこれ はウイルスごとにちょっと違うんですが 最終的にはウイルスの子孫をすとでこの ステップのメカニズムをこう研究するのを この不正研究と言いますでその不正研究の 成果というのは当然この狙ったところの薬 を作るそういったものに出しますそれから なんか変異ウイルスが出てきた時にそれが どういう性質変化が起きるかそういうこと を調べるのにも役に立ちますこの複製研究 に興味最初に興味を持ったのがあのもう 大ぶ前ですね30年ぐらい前でアメリカの 地でえこのマカマーチン先生のところで 研究してよ時ですこれはあのいろんな国 からいろんなバックランド持った方が来て 非常に刺激的な環境でウイルスの複製研究 をに興味を持ちましたでそこでやった仕事 の1つはこのえセルトセルスプレーとま 感染細胞を返した感染連敗用紙これが非常 に効率的な電波様式であそれを少し定量的 にえどのぐらい粒子で完成する時にも効率 がいいのかということをこう明らかにして いきましたでこれはあのこちらの式はこの ドガレから来てたこのリンター ディミトロフさん彼が作った式なんですが 測定化の実験で可能なこういう パラメーターこれを代入することでその 感染効率をこう求めるそういった式をミそ で実験をしてその結果そのセルトセルの スプレッドの感染効率っていうのはウルス 粒子を返した場合よりも100倍から 1000倍高いとそういうことを示しまし たでこれは当然想像されることではある わけですそのウイルスがこの自由拡散で 細胞表面の重要体 探すのはこれは波た低ではないだけどこの 接着したところでこう感染すればずっと 効率が言えますただしどのぐらいそれを 定量的に扱った研究というのはなかなくて え実際私たちの仕事がそれが最初でその 結果やはりこれは非常に効率的な伝搬様式 ですそれから体内では細胞は密に存在して いますんでむしろこういったセルトセルの で感染を拡大してる可能性があるとそう いう風に考えられるようになりますそれで いろんな人がやり出してそれでえいろんな メカニズムがなってで今では例えばこの 接着点に集中的にウイルスがこう出てきて で効率よく完成するこういう バイオロジカルシナプスとかインフシナプ スっていう構造体を作ってこういうとこ から集中的にごでるそういったメカニズム があることも分かってきていますで日本に 戻ってきてエズ研究センターっていうとこ に行っててここではあのフィールドの ウイルスをあるいは感染者のウイルスを 色々研究する機会をりましたでそこでやっ たのは分子疫学研究とそのウイルスの性質 決定というます当時アジアにはそれまで このエズ流行しなかったんですがエズが 急増しましたこの1990年所とで欧米と はどうも違う系統のウルスが流行して るってことが分かってきましたそれがま 日本でもの流行でちょっとこの欧米の流行 株とは違うルートでが主体になってるんで なんか遺伝子も随分違うし性質が違うん じゃないかということで色々やったんです がま私を含めてえ現時点までにその生物学 的な性質が違うという職は出ておりません つまりほとんど同じ遺伝者大違うんですが 同じなんですでその頃日々ちょっと考えし たことというのはまRNAウイルスとのは 自然界ではもう膨大なヘウス集団もう 素早く作ってで環境陛下に適用しての能力 に非常に優れてるんだとこういうことを 体感しましたでもしそのこれ対抗するには どうすればいいのかとそんでエウイスの 性質変化をまなるべくスしたいわけですが それによってまこう感染能を維持しながら こういろんな選択圧を返すメカニズムの 理解が進むでしょうし変しやすいウイルス の制御法を開発したり全員ウイルスの リスクを評価したりそういったことに貢献 できるとだからこの素早く知るというのが 難問で当時の実験技術実験だけの技術では 解析に非常に時間がかかってどうしても 合点に回ってしまうと何かいい方法はない だろうかということを考えていましたで 思考作を色々してるうちにちょっと注目し たのがこの計算科学の手法ですこれはあの 計算機を用いて科学上の問題の解決を 目指す学問領域で計算機シミュレーション の適用というのがあのもっぱらですそれで パクの第3の形態という風に言われていて 実験観測それから理論こういったののはの 間を保管するそういうものと考えられてい ますその20年前の当時もうすでに気象 気流自動車こ消した時の車体の状 星の動きなどのシミュレーションに応は 始まっておりましたしかしその生命科学 分野の応はまだあまりなかったこの シミュレーションの技術っていうのは変の 解析に使えないであろうかという風に考え ましたで色々な技術を導入したんですが その中で特に注目したのはこの分子道立学 シミュレーションのま立体構造解析の技術 ですこれは後にノーベル科省を取ってい ますこの与の物質は決しのカチカチでは なくこう非常に柔軟で動いていることが この当時分かってきていましたこれタパ質 が溶液中ではその熱運動や水分子の衝突に よってランダムに動いておりますそれが タパ質がこうある分子とくっついたり離れ たりして機能を果たすのに大事な役割を 果たしてるということは分かってきました ですのでこの分子道理シュミレーションを 使えばえこれを使えばそのの効果まこれに よってタンパク質のこういうゆらぎという のがどういうに変化していくのかそれに よってくっつく能力がどういう風に変化 するのかそれによって機能がどう変化する かで最終的には需要体にくっつく能力とか 薬剤にくっつく能力あるいは交代に くっつくこういったものが色々変化して 性質が変化していくだろうとそういうこと が色々調べられるんですこれちょっとこう いう感じで領中では色々とこ動いてるけ ですこういう動きがそのタパ質の機能を 果たすことに非常に大事だということは 分かってきていてそれを解析できるのが このMD分子道理比較シミュレーションと いう技術です で当時その感染権に行原体ゲノセンターと の新しく発足しましたそこであのこの4人 3人の仲間と一緒に小さいチームを作って それで立体構造解析をこ開始しましたその 際に色々な感染源の色々な部署とそれから 大学との研究機関と共同で研究するそう いう体制を作りましたで共同研究をして そのコンピューターを用いた構造解析を 取り取り入れた共同研究をしましてえまあ 70以上報告することでえコンピューター を持ちた構造解析というのがこのウイルス の理解とあるいは変異の効果の予測こう いったものに使えるということを立証して ありましたこれは記念すべきその最初の 構造解析を取り入れた論ですがこれは多 体制機構の仕組みを調べたら思うんです この構造の情報を取り入ることでここに 変異が生じるんですがえどうして多体制に なるのかということを考察することができ ましたでえこういったあの計算科学の土台 を使って相手をよく視線が来るということ でえ実際にま色々な応用があるんですが 実際に実がどのように細胞に入っていくか 需要体は何なのかで感染拡大のリスクを 予測できないかこういうことをちょっと 紹介します実際にえウイルスがどのように 細胞に入っていくかとこの吸着して しがみついて中に入ってくというのは全て この感染症の始まりですでその情報という のはま先ほども述べたように創薬ワクチン 開発それから変ウイルスのリス評価にえ 役立ちますでこれHIVの場合でちょっと 説明をいたしますHIVの場合はこの有子 場のこのエンベロープと呼ばれるこういう タパ質で細胞に取り付きますしかしこの エンベロープタンパク質はこの交代の格好 の標的となりますだからいっぱい感染者こ 交代を作るわけですところがこのHIV っていうのはそのいっぱい交代のあるのに 感染増殖サイクルをちゃんと維持して感染 を進めますこれは自感染と言いますそと Hiはどうやってこの交代がいいっぱい あるのに持続感染を維持できるのかという のが当初の疑問でしたそのその頃の一応 理解というのは変異で逃げてんだろうと ところが感染者 のにいるウイルスを調べてみるとその交代 のチアエトの部分はずっと保存されたまま 維持してるんですねだから変異で逃げ るってのはちょっと説明つかないとなんか より本質的なメカニズムがあるんじゃない かと考えただ構造が分からないとちょっと 何とも言えないという状況でその先ほどの 構造回構造情報が増えてくるとその エンベロープのこれエンベロープと同じ 分子がこう3つ集まってできてるんですが このの精度の高いモデルを作れるように なりましたでこれ先ほどの分子取りが計算 をするとこの本来こう由来でるこういう これ中和交代のエピトープですの部分です がそこが内側に入って割と安定でし色が なくなるとつまり標的がこの内側向いて こう交代がアクセスできないような状況に ウイルスのウイルス粒子場ではなっている とこれで交代が逃れる仕組みというのが 分かったんですがけどまた新しい疑問があ ましてこのvというのはなぜ中和で交代が 中和できるかつうとこれ侵入に使われる 大事な領域なんですねここをこうやって 内側に隠しちゃったらどうやって細胞に 入るかという問題があ出てくですでそれを 解決するのはこのウイルスは2種類の需要 体を利用することで解決してきで1つ目の 需要体がCD4と言われるこれがくっつく と大きな構造変化がきて先ほどのV3って のが飛び出るんです隠されですがそうする とこれが第2の需要体のとにぐさっとこう 刺さるとでこのエンベロープの素水性部分 がこの支出膜と相作用できるになって膜 融合化して枠がくっついて中に入るという そういうステップが進むということが 分かってきましたでそういう感染機構が 分子レベルで分かってくるとエンベロップ に変異ができた生じた時にその効果という のをこう調べることができるわけですこれ はあの2つの需要体がくっついた状態の GP1002ですが徳島台の野口先生たち のグループがこのv のところにちょっとシングル ミューテーションがこう入るとそうすると 猿細胞に感染できるようになるとそういう ことを見つけましたそでそれがどうして そういうことが大きいのかってのま調べて この複合体で実際こういう変異を持つと この人の需要体だったり猿の需要体だっ たりどっちにくっつきやすくなるのかって のを調べてみたわけですで元々のやつはあ これちなみにに0よりこうこっち側の数値 マイナス側に固てが傾くほど強くくっつく ということにしますそうしますと元々の ウイルスっていうのは人のCD4にはよく くっつきますけど猿のCD4にはま あんまり安定的にくっつけないところが この先ほどの変異を持つとサのCD4に くっつけるようになるでえま実験の結果と 非常によく説明できるということが分かり ました ただその感染できるようになるからといっ てすぐにその例えばサロですぐ増えるよう になるというわけではなくてその人で ずっと増えてたウイルスは人の道具を使っ てこう増えるようになっていますんでえ その途中途中で猿の道具を使って効率よく 増えてくってのは難しいつまりあの種が 違うとやはり増えるのはなかなか難しい わけですで例えばこのH猿から来たHIV であですぐに人1感染っていうのはできる ようになるっていうのはなかなか難しい でしょうそういうことをちょっと考えても エイズパンデミックが始まった頃何が起き たかというのをもう1回考えてみくとま猿 さの中で人細胞の需要体にくっつけるく ようなヘスのはこれしょっちゅうてると 思いますただそれが人に来るというのは これは滅多に怒らないでただ一旦こう感染 してその持続感染がし成立すればそこで 感染増殖を繰り返すうちに人細胞でより 増えやすいなるためのそういう変異な蓄積 しこの過程を純化と言いますがこういった 過程で人から人に感染する能力が高まった ウイルスが誕生したんではないかという風 に考えてますでこういった感染機構の研究 というのは例えば鳥インフルエンザの リスク評価にも用可能と思っていますこの トリインフルエンザはやはりあのあの3つ の分子このHA分子ってのが細胞に 取りつくためのエンベロープタンパクです がやはり3つの分子からこうなっていまし てそれでこのこれ等差等差がつつくんです がその等差がついてないこの空間に需要体 がくっつきますでこの時にこのかここら辺 の格好がやっぱり鳥のウイルスと人の ウイルスは違うんでそこにくっつく相手方 とのこれ色々好みがあって違いますだから 鳥のインフルエンザウイルスは使うのは この鳥型の自業体人のインフルが使うのは 人型の自業体でもしこのトフに変異が生じ て人型の需要体を作れるようになればこれ は人に感染するリスクが生じるわけですで これ答えが分かってるやつでちょっと実際 シミュレーションできんのかちょっとこれ 調べてみましこれはあの大イ加減の川先生 たちのグループがメジャーに発表した論文 ですがその元々の鳥インフルエンザはこの 鳥型の需要体によくくっつくけど人には あんまりくっつかないそこに2つの変異が 入るとそうすると人の需要体にも鳥の需要 体にも両方くっつけるようになこれをこの 神和性をる計算機ですその シミュレーションするいうことでこれが あの再現するってことが分かりました つまりこの元々のウイルスっていうのは鳥 の需要体によくくっつくとだけど人の方に はあんまりくっつかないところがこの変異 が入ると両方によくくっつくようになると ということでこの辺りでまあの非常にその 変異が生じた時のその効果っってのは結構 調べられるんじゃないかという感触を持ち ましたそれでえ走こしても2013年国で この鳥インフルエンザの散発的な感染事例 が報告されましたただしこれはあの人で 急速に広がるようなウイルスではなくてで 当時のそのインフルエンザウイルス研究 センター庁からですね2次変異3次変異で ひひ感染が行くようになっちゃうと ちょっと危険なんでそういった変異を予測 してくれないかとそういう依頼をちょうど 年末に受けましてそれで2通りのそういう リスク編を予測しました1つはその自体 結合部周辺症して人需要体の信和をより 一層を高めるような変異これは44種類に 使いましたそれからそういったとこに変異 が生じますとこの分子としてちょっと不 具合が生じますよねどっかに変異がで不 安定化になるんですがそのそれを解消して こう安定化につがるような変異を予測し ましたこれもやはりあの広まるリスクが 固まるという風に考えますそれは14種類 でこういった合計58種類の変異を予測し てニフセンターに提供して監視リストに 載せてちょっとあのまずいリスクの高い ウスが出てこないかどうかということを モニタリングしていただいわけですでえ 結果としては実は答えなくて幸いなことに そういう予測した変異ってのは今とこ報告 されいませんそれと同時にそういう パンデミックも起きておりませんでえこう 今後こういった事例を色々重ねることで ある変異ウルスが出てきた時にそれが 広がるリスクが高いのが低いのかとそう いったそれからどういう変異が蓄積すると よりえ危ないウイスになるのかとそういっ たことをあのシミュレーションできるので はないかという風に考えておりますでえ 今日のお話しした結果はこの主にこの横山 さん工学博生の横山さんが中心になって やったお仕事ですそれでインフルセンター あるいは徳島大学と一緒になってやったお 仕事ですそれからもちろん他の人たちも 参加しておりますえこの前を借りてえ礼 申し上げますでえ残り2つのスライドに なりましたで今日のお話でその進行 ウイルスの発生というのはこれはもう止め られないともう常時生じてるだろうと ただしそれが流行が拡大するその流行規模 をこ縮小することは可能であろうそれから あ予防治療法の開発をもっと早くすること もおそらく可能であろうでそのためには まず大事なのは色々な病原体これどっから 来るかかありませんで色々な病原体の専門 家がその病原体と感染症の基礎情報を集め てここの部分を熱くしていくことが土台を 熱くしていくことがまずは大事じゃない ですしかし当然研究者だけではもうでき ないことですやはり早期検知をしたり あるいはそのワクチン治療予防治療薬を 開発していく人たちこう人たちの参加も 当然必要ですしそれからそのそういうこと を迅速にできるこう体性を作っていくそれ も非常に大事になってくるかと思います それから最終的には1人1人の方ができる だけその病原体あるいは感染症の理解を 深めてそれでえ1番いい行動をしていくと それも非常に大事になっていくかという風 に考えておりますでこれ最初に出した スライドです時にはあのこのスライドを ちょっと思い出してそれで備える時これは おそらくは感染症対策だけでなくて いろんな災害あるいは相手があるものでに 通用することだと思いますがまずは とにかく相手をよくうとでそのために いろんな人がこの研究基礎研究の厚みを そのあしっかりしたものにしていくことが やっぱり大事だと思いますそれから同時に それをそういった法をベースにして線を 取る方法これをやはりいろんな研究者が いろんな視点からやることが大事だとそれ から研究者だけじゃなくそれぞれの置かれ た立場に応じてそのこういったよく知ると いうこととそれからどうしたら性を取れる のかということを考えることも大事になっ ていくのかと思いますえ以上で え私の話を終わらせていただきます長ご 清聴どうもありがとうございました [音楽]

令和4年~令和6年度に開催した感染研市民公開講座 知らなかった、感染症の「へぇー、そうだったんだ!」の動画アーカイブです。

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概要
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近年、新たな感染症(新興感染症)の発生が相次ぎ、その脅威がこれまでになく高まっています。新興感染症の大半は、RNAウイルスと総称される一群の変異しやすいウイルスにより生じます。本講座では、まずウイルスが生物進化と地球生態系に果たす役割を紹介し、次いでRNAウイルスによる新興感染症の発生と感染拡大のメカニズムを概説します。最後に私たちの研究を紹介し、新興感染症への備えについて皆様と一緒に考えたいと思います。

講演名: RNAウイルスの変異と新興感染症:世界感染拡大のメカニズムと備え
開催日:2023年8月29日
講師:佐藤裕徳(病原体ゲノム解析研究センター 主任研究官)

※必ずイベント実施日や掲載日を確認の上、最新の情報も参照してください。
※登壇者の所属、役職は講演当時のものです。
※アーカイブ作成にあたり、ライブ配信時の言い間違いなどを編集で補足・修正しています。また、動画を見やすくするための微細な修正を試行しています。

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禁止事項
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本チャンネルの内容を無断で編集・加工し、あたかも国立感染症研究所(以下、感染研)が作成したかのような態様で公表・利用することを禁止します。

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免責事項
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