スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が5月4日(日本時間5日)、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで防衛戦を行い、挑戦者のWBA1位ラモン・カルデナス(米)に8回45秒TKO勝ちを収めた。モンスターの4年ぶりとなるアメリカでの試合を「ヘビー級大国」イギリスの記者はどう見たのか。ボクシング大国での“リアル評”を聞いた。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥が、5月5日(日本時間)にWBA1位ラモン・カルデナスとの一戦で8回45秒TKO勝ちを収め、4度目の防衛に成功した。舞台はラスベガス。そこに拳を持ち込むのは実に4年ぶりのことだった。2ラウンドにまさかのダウンを喫しながらも、7ラウンドにダウンを奪い返し、8ラウンドに仕留めるという、“モンスター”らしい凄みを存分に見せつけた一戦だった。
その試合から数日、ファン、評論家、元ボクサーたちの間で繰り返し語られているのが、こんな言葉だ。
もちろん、やや大げさな表現ではある。だが、現実として井上のタイトルマッチが行われたこの週末、ニューヨーク・タイムズスクエアで行われた豪華イベントは凡戦に終わり、サウジアラビア・リヤドではカネロ・アルバレスがウィリアム・スカル相手に苦戦というより“追いかけっこ”に終始。ボクシング界がアドレナリン注射を必要としていたのは間違いない。
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