インドとパキスタンは、米国の仲介を通じて即時停戦に合意した。核保有国同士による4日間にわたる対立が収束した。
トランプ米大統領は10日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、「米国が仲介した夜を徹しての協議の結果、インドとパキスタンが完全かつ即時の停戦に合意したと発表できることをうれしく思う」と述べた。ルビオ米国務長官はXで、両国政府が幅広い課題について中立地帯で協議を開始すると記した。
Over the past 48 hours, @VP Vance and I have engaged with senior Indian and Pakistani officials, including Prime Ministers Narendra Modi and Shehbaz Sharif, External Affairs Minister Subrahmanyam Jaishankar, Chief of Army Staff Asim Munir, and National Security Advisors Ajit…
— Secretary Marco Rubio (@SecRubio) May 10, 2025
これより先、インドとパキスタンの間では軍事衝突が激化し、全面戦争に近づきかねない情勢となっていた。双方の側で数十人の民間人が死亡したことを受け、中国やサウジアラビア、主要7カ国(G7)などは、インドとパキスタン両国に対話を促していた。
インドのジャイシャンカル外相はXへの投稿で停戦を確認し、「インドは一貫して、あらゆる形態のテロに対して断固たる姿勢を維持してきた。今後もそれを継続していく」と述べた。
パキスタンのダール副首相も停戦を確認し、「パキスタンは、自国の主権と領土保全に妥協することなく、常に地域の平和と安全に取り組んできた」と記した。
オブザーバー研究財団のフェロー、マノジ・ジョシ氏は「双方とも国内向けには勝利を主張するだろう」としつつ、「実際に何が起きたのかを知るのは難しい」と述べた。
インドのビクラム・ミスリ外務次官は声明で、パキスタンの軍事作戦部長がインド側に連絡を取り、10日午後5時をもって地上、空中、海上の全てにおいて軍事行動を停止することで双方が合意したと説明。両国の軍事作戦部長は12日正午に再度協議すると付け加えた。
原題:India, Pakistan End Hostilities After US Mediates Ceasefire (1)(抜粋)
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