カナダ貿易赤字、3月は縮小 関税影響で対米輸出が減少

 5月6日、カナダ統計局が発表した3月の貿易収支は5億0600万カナダドル(3億6634万米ドル)の赤字となった。写真は4月、モントリオール港でドローン撮影(2025年 ロイター/Carlos Osorio)

[オタワ 6日 ロイター] – カナダ統計局が6日発表した3月の貿易収支は5億0600万カナダドル(3億6634万米ドル)の赤字となった。輸入が輸出より大きく減少し、赤字幅は予想を下回った。

ロイターのアナリスト調査による3月貿易赤字の予想は15億6000万カナダドル、2月改定値は14億1000万カナダドルだった。

財(モノ)の輸入は1.5%減少。トランプ米大統領が3月12日からカナダ産鉄鋼・アルミニウムに25%の関税を課したことに対する報復関税で、米国からの輸入が2.9%減少したことが要因。

対米輸出は6.6%減少したが、他地域への輸出の増加でほぼ相殺された。

ロイターは6日、カナダの中小企業が関税や関連する不確実性により世界最大の市場である米国での事業展開が困難になったとして、新たな市場への事業転換を模索していると報じた。

トランプ氏がもたらした関税の脅威を受けてカナダ企業が対米供給を拡大したことから、12月と1月は貿易黒字が伸びたが、関税発動に伴い対米輸出は圧迫されている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.

Exit mobile version