5月7日、パレスチナ自治区ガザの北部で、避難民が住む学校がイスラエル軍の攻撃を受け、パレスチナ人13人が死亡した。写真は同日、攻撃を受けたガザ中部の学校で撮影(2025年 ロイター/Ramadan Abed)
[カイロ 7日 ロイター] – パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市で7日、避難民が身を寄せる学校のほか、大勢の人で混雑する市場や飲食店などがイスラエル軍の攻撃を受けた。地元保健当局によると、少なくとも38人が死亡した。
医療関係者によると、ガザ市郊外にある学校を標的にした2回の攻撃で、少なくとも15人が死亡。ガザ市では飲食店と市場付近にも攻撃があり、女性や子どもを含む少なくとも23人が死亡した。パレスチナメディアによると、犠牲者にはジャーナリストのヌール・アブドゥ氏も含まれている。
今のところイスラエル軍からコメントは出ていない。
保健当局によると、6日にはガザ中心部の別の学校に空爆が2回あり、女性や子どもを含む少なくとも33人が死亡。イスラエル軍は、この施設にある司令部で活動していた「テロリスト」を狙ったと説明している。
一方、イスラム組織ハマスの軍事部門「カッサム旅団」は7日、ガザ南部ハンユニスの東に展開するイスラエル装甲部隊を標的にあらかじめ仕掛けた地雷を戦闘員が爆発させたと発表。死傷者が出たという。
また、住民やハマス筋によると、付近のラファではイスラエル軍による家屋や建物の爆破・取り壊しが続いている。
イスラエル軍はすでにガザの約3分の1に相当する地域を掌握。住民を退去させ、「セキュリティーゾーン」としている更地に監視拠点を建設している。
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