米国株式市場=上昇、ダウ・S&P8連騰 マイクロソフト・メタ好決算で

5月1日、米国株式市場は上昇して取引を終えた。ニューヨーク証券取引所で4月30日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 1日 ロイター] – 米国株式市場は上昇して取引を終えた。マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabとメタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tabの好決算を受けて人工知能(AI)投資を巡る懸念が後退。ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabとS&P総合500種(.SPX), opens new tabは8連騰を記録した。

8連騰はダウにとって過去1年で最長、S&Pは昨年8月以来最長の上げとなる。

マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabは7.6%上昇し、1月下旬以来の高値で引けた。クラウドコンピューティングサービス「Azure(アジュール)」の業績見通しが市場予想を上回った。同社の時価総額は一時、アップル(AAPL.O), opens new tabを超えて世界首位となった。 もっと見る メタは4.2%上昇して4月9日以来の高値を付けた。広告が好調で第1・四半期の売上高が市場予想を上回った。 もっと見る

両社の決算を受け、近年のAIへの巨額支出が報われないのではないかという懸念が緩和したほか、トランプ大統領の関税が景気減速につながる可能性への懸念も和らいだ。

ビレールのポートフォリオマネジャー、ラマー・ビレール氏は関税ではなく、決算や経済指標が注目されるのは新鮮で良いことだと指摘。

「マイクロソフトやメタのような規模の会社が素晴らしい決算を発表しているのを見れば、業績の好調はまだ終わっていないと思えるだろう」と語った。

決算シーズンはこれまでのところ堅調に推移しているが、米国の貿易政策が二転三転する中、業績見通しを引き下げたり、撤回したりする企業が増えている。

アップルはプラス圏とマイナス圏を行き来する展開となった後、0.4%高で引けた。米連邦地裁は、アップルが自社のアプリストア「アップストア」の決済方法を巡り裁判所の命令に従わなかったとして、連邦検察当局に法廷侮辱罪で捜査するよう求めた。 もっと見る 引け後に発表した四半期決算は、売上高と利益がともに市場予想をやや上回った。 もっと見る セクター別では情報技術(.SPLRCT), opens new tabが2.2%高、通信サービス(.SPLRCL), opens new tabが1.6%高と上げを主導。一方、ヘルスケア(.SPXHC), opens new tabは2.8%安と下げが最大だった。経済指標では新規失業保険週間申請件数が市場予想以上に増加。トランプ政権の関税政策を受けて人員削減が増加した可能性を示唆した。 もっと見る マクドナルド(MCD.N), opens new tabは1.9%下落し、ダウの上値を抑制。第1・四半期の世界既存店売上高が予想外の減少となった。 もっと見る 半導体大手クアルコム(QCOM.O), opens new tabは8.9%急落。売上高が貿易戦争の影響を受けると警告した。 もっと見る アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabは引け後の時間外取引で4%近く下落。第1・四半期決算でクラウドサービス部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高の伸びが市場予想を下回った。 もっと見る

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.31対1の比率で上回った。ナスダックでも1.19対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は161億5000万株。直近20営業日の平均は195億6000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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