「ビザをチェックしているのなら、それは問題」と彼女は言う。
「いいか、向こうは穀物が必要なんだ」と地元の農民は言う。「向こうはわたしたちが助けを必要としていることを知っているし、誰もが合法でないこともわかっている。どれだけ厳しく見張られても、最後の監査からもう10年も経っているんだ、誰もが不満を抱えている」。だが、次のエピソードで彼は反乱軍を裏切ってしまう。権威主義的な権力の前で、正しいことをするのがいかに難しいかを思い知らされる。
ケンプシャルによると、「アンドー」シリーズの最大の革新は、ファシズムの根底にある要素を明らかにする方法にある。わたしたちはパルパティーンが邪悪だと知っているが、シリーズが示すのは、その邪悪を最初につくりだすのは、ただ仕事をしている普通の人々──書類を処理したり、セキュリティを強化したりする者たち──だということだ。
「その人たちこそが、午前3時にあなたのドアを蹴破ったり、法律の変更を強制したりする者たちです」と彼は言う。「まさに帝国の本当の顔なのです。そしてそれは、普通で、日常的で、退屈で、だからこそ恐ろしい。これは、抑圧が増していく現実なのです」
スター・ウォーズの伝統
米国の帝国主義を強調するスター・ウォーズの伝統は、初期にまでさかのぼる。
スター・ウォーズを製作する前、ジョージ・ルーカスは友人でオスカー監督のフランシス・フォード・コッポラのために『地獄の黙示録』を監督する予定だった。しかし、この映画が開発段階で困難に直面し、ルーカスは降板することになった。その後、彼は戦争の舞台を宇宙に移し、ベトコンを反乱同盟軍に置き換え、重武装した帝国に対抗する自由の戦士たちがゲリラ戦を繰り広げる物語へと変えた。このアイデアは、映画の最終バージョンに反映されることとなった。
「『スター・ウォーズ』となる作品の初期草稿で、ルーカスは帝国がファシズムに堕ちた米国をどう描くかについて、かなり明確に語っていました」とケンプシャルは説明する。
そして、ルーカスが16年ぶりにスター・ウォーズの世界に戻り、前日譚三部作を監督することになったとき、彼は異なるメタファーを思い描いていた。1999年に公開された『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』は、ジョージ・W・ブッシュが大統領に就任する1年前に公開され、民主主義がどのようにして独裁に堕ち、強権者に権力を喜んで譲り渡すのかを描いた寓話でありながら、ジュリアス・シーザーからナポレオン・ボナパルトに至るまで、さまざまな歴史的人物と重ね合わせることができる。(ルーカスの当時の貿易関税に対する執着は、ひょっとしたら現在の経済危機を予言していたのかもしれない。)
しかし、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005年)で前日譚が終わる頃には、ルーカスはブッシュ大統領に目を向けていた。映画の終盤、堕落したアナキン・スカイウォーカーが旧友のオビ=ワン・ケノービに向かってこう叫ぶシーンがある。「If you’re not with me, you’re my enemy(わたしの味方でないなら、お前はわたしの敵だ)」。これはイラク戦争への微妙な言及であり、ブッシュ大統領の9.11後の「Either you are with us or you are with the terrorists(わたしたちの味方か、テロリストの味方か、どちらかだ)」という脅しに即座に重ねられた。

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