マイクロソフトが米欧豪でXbox値上げ、トランプ関税影響

 米マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」部門は1日、ゲーム機とコントローラー、自社開発ソフト、その他の周辺機器を米国と欧州、オーストラリアで値上げするとブログ投稿を通じて発表した。写真は同社製品、2019年7月撮影(2025年 ロイター/Simon Dawson)

[1日 ロイター] – 米マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabの家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」部門は1日、ゲーム機とコントローラー、自社開発ソフト、その他の周辺機器を米国と欧州、オーストラリアで値上げするとブログ投稿を通じて発表した。

 トランプ米政権による高関税政策に伴い、日本や中国、ベトナムなどを軸とした世界的なサプライチェーン(供給網)が打撃を受けており、競合他社が対応策として値上げに踏み切ったことに追随する。

 高性能機器の「Xbox Series X(エックスボックス・シリーズ・エックス)」本体の米国販売価格は100ドル引き上げられ、約600ドルとなる。

 ゲーム業界では、ソニーグループが数週間前に複数の市場で「プレイステーション5」本体を値上げ済み。Xboxの値上げも発表されたことにより、メーカーがトランプ関税による製造コスト増に備えていることが改めて示された形だ。

 任天堂は、関税政策の先行き不透明感から「ニンテンドースイッチ2」の米国販売を延期していたが、先月末に予約注文の受け付けを再開した。

 Xboxは、任天堂が「マリオカート ワールド」で採った価格設定にならい、一部の自社開発ソフトを約80ドルに値上げする見通しだ。開発コストが膨らんでいるためで、業界全体の価格水準を押し上げる可能性がある。

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