英地方選、右派「リフォームUK」が躍進 補選も制す

 英国で1日に行われた地方議会選挙は、開票序盤でナイジェル・ファラージ氏(写真左)率いる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が得票を伸ばしていることが明らかになった。5月2日、イングランドのウィドネスで撮影(2025年 ロイター/Phil Noble)

[ロンドン 2日 ロイター] – 英国で1日に行われた地方議会選挙は、開票序盤でナイジェル・ファラージ氏率いる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が得票を伸ばしていることが明らかになった。

また、注目されていた下院の補欠選では結果が僅差となり、再集計の結果、リフォームUKのサラ・ポチン候補が労働党候補を史上最小となる6票差で破った。昨年夏の総選挙では労働党がこの議席を約1万5000票の大差をつけて獲得していた。

労働党の地盤だった選挙区での接戦は、総選挙後の政治情勢の変化を浮き彫りにしている。労働党を率いるスターマー首相は圧勝により政権の座に就いたものの、新政権の支持率は記録的な速さで低下している。

地方選はイングランド各地の議会における1600以上の議席と、6つの市長ポストを巡って争われた。

保守党の元閣僚で、昨年の総選挙で落選してリフォームUKに移籍したアンドレア・ジェンキンス氏がグレーターリンカンシャーの初代市長選で勝利した。ジェンキンス氏は人口約100万人の地域を統括することになり、リフォームUKはこれまでで最も重要な公選ポストを獲得した。

リフォームUKはノースタインサイド、ウェストオブイングランド、ドンカスターの市長選でも労働党候補に対して善戦した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.