インド4月自動車販売、大手4社まだら模様 景気減速懸念で

 5月1日、インドの自動車メーカーが発表した4月の販売台数は、大手4社合計で前年同月に比べ約1.4%増加した。マヒンドラのロゴ、ニューデリーで昨年2月撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)

[1日 ロイター] – インドの自動車メーカーが1日に発表した4月の販売台数は、大手4社合計で前年同月に比べ約1.4%増加した。

ただ、1社が商品競争力の高い車種で販売をけん引したためで、残る3社は国内の景気減速懸念に加え、新型コロナウイルス危機後の「リベンジ消費」(繰越需要)の一巡が逆風となり、4社全体ではまだら模様となった。

最大手のスズキ子会社マルチ・スズキ(MRTI.NS), opens new tabは13万8704台と前年同月比0.6%の増加にとどまった。現代自動車インド(HYUN.NS), opens new tabは11.6%減の4万4374台、インドのタタ・モーターズ(TAMO.NS), opens new tabは5.1%減の4万5532台でいずれも伸び率がマイナスだった。一方、インドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラ(MAHM.NS), opens new tabは27.6%増の5万2330台と大手4社で唯一販売が増加し、メーカー別販売台数でマルチ・スズキに次ぐ2位に付けた。2位獲得は今年2度目。多目的スポーツ車(SUV)の「XUV 3XO」と5ドア仕様SUV「タール」の販売が好調だった。

メーカーは今年の販売台数の伸びを1─2%と見込んでいる。しかしアナリストの間には、金利低下と個人所得税減税が追い風となり、6月か9月には伸びが加速するとの見方も出ている。

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