──お疲れ様です。よろしくお願いします。

「今日の取材、いいセレクト(小松寛太、新玉瑛琉)ですね」

 

──ありがとうございます(笑)。先日(4月26日)のトレーニングマッチを観て、今日はこの2人かな、と。そのトレーニングマッチの印象ですが、星川さんの志向しているスタイルをより尖らせて行く、という意思をプレーから感じました。

「はい。やっぱり鈴鹿から次の浦安に対しては、こちら側の認識の甘さがちょっと出たゲームというか。(濱名)真央と小松(寛太)が出られないゲームで、『他の選手でもこのくらいできるんじゃないか』と見込んでいたものが全然できなかった。その辺見ると、やっぱりF1チームのような(誰かが欠けると機能性が顕著に落ちる)状態なのかなっていうところですね。(F1に例えると)中途半端なメカニックの人材を置くと、一気にタイムが落ちてしまう。だから、その辺の見直し、真剣な見直しっていうか、一旦その中途半端な人は諦めて、よりそっちのサッカーをできる人に(チャンスが与えられる)。あとはノリ(藤本憲明)と(小林)祐希のところをより整理しようとは思っています。やっぱりノリは全部(の仕事を)できるストライカーじゃないので。だったら、より得点を取れるような感じにしようかなっていう。

そうしてジュキ(藤島樹騎也)が今までノリがやっていた仕事をやって、ノリが美味しいところを持っていくみたいなイメージを持っています」

 

──それを加味してのトレーニングマッチだったっていう形ですね。

「意外と(新玉)瑛琉が良かったんですよね。ボランチ2人は変えない想定でいました。試合に出ていないメンバーの調子がよかったので、こういうのはうれしい誤算ですね。今の様子であれば、今後も試合にしっかり関わってくるんじゃないですかね。今日も(ゲーム形式のメニューで)シュートを決めていましたし、名古屋グランパスで育ったっていう血筋の良さが出てきているかなと思います」

 

──前節を振り返ると、ボールホルダーに対してのファーストディフェンダーの寄せが遅かったりとか、チャレンジ&カバーができてなかったりという面が目立った印象です。おそらくゲームモデル上、優先度は必ずしも高くない非保持の部分の課題が顕著に出てしまった試合かなと見受けられました。

「そうですね、前半のポゼッション率が54%だったんですよ。54%だと

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