ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.05.02 08:08
欧州連合(EU)が米国に新しい貿易協定を提案するという外信報道が出た。
EUは貿易と非関税障壁を低くしてEUの対米投資を増やす内容の提案書を来週中に米国に送る予定だとブルームバーグ通信が30日(現地時間)、報じた。提案書にはEUが液化天然ガス(LNG)など米国産商品を購入し、中国の鉄鋼過剰生産など国際懸案に対して米国と協力するという内容も含まれたという。EUは交渉が失敗した場合に備えて、米国製商品に対する追加関税の賦課や米国に必須のEU製品の輸出制限品目の指定などの報復措置も検討中だ。EUは米国の防衛費増額要求に備えて財政も緩和することにした。ドイツ、ポーランドなど12カ国は財政準則適用を猶予する「国別例外条項」の発動をEUに要請した。EU財政準則は加盟国が財政赤字や国家負債をそれぞれGDPの3%以下、60%以下に維持することを求めている規定だが、例外条項発動が承認されれば規定とは関係なく年間国内総生産(GDP)の最大1.5%範囲で国防費を増額することができる。
米国とEUが貿易を巡って主導権争いを始めると、中国はEUを引き込むためにEUに融和的な姿を見せている。中国はこのために欧州議会議員5人と家族、議会傘下の小委員会に科していた制裁を解除した。2021年EUが新疆の人権を理由に中国当局者などを制裁し、中国は報復措置として欧州議会議員などを制裁リストに入れた。
全世界的にトランプ政府発貿易戦争が広がる渦中で中国の技術力に対する警告も繰り返し出ている。エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)はこの日、米国ワシントンD.C.で開かれたテックカンファレンスで「中国は人工知能(AI)で米国に遅れを取ってはいない」とし「両国間の競争は長期的で終わりがない」と話した。
WACOCA: People, Life, Style.