仏GDP、第1四半期速報値は前期比0.1%増 小幅なプラスに転換

 4月30日、フランス国立統計経済研究所(INSEE)が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比で0.1%増加した。写真は3月、フランス・パリで撮影(2025年 ロイター/Abdul Saboor)

[30日 ロイター] – フランス国立統計経済研究所(INSEE)が30日に発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比で0.1%増加した。

内需と外需が低迷する一方、企業が在庫を積み増した。

2024年第4・四半期は0.1%のマイナス成長となっていた。

ロイターが行った調査では、エコノミスト29人の第1・四半期GDP伸び率予想は平均0.1%。予想レンジはゼロ─0.3%だった。

今年のフランス経済は波乱含みの展開が予想され、低調なスタートとなったが、ロンバール財務相は政府目標の0.7%成長は達成可能だと指摘した。

コンサルティング会社Asteresのエコノミスト、Sylvain Bersinger氏は「トランプ米大統領の貿易戦争を受けて、今年の見通しは明らかに悪化しており、不確実性が増している。政府が財政赤字の抑制を望んでいることも、影響する」と述べた。

INSEEによると、第1・四半期のGDPの内訳では、個人消費が前期比変わらず。グリーン補助金制度の縮小で乗用車販売が落ち込んだ。企業投資は0.1%減だった。

GDP伸び率への寄与度は対外貿易がマイナス0.4%ポイント。輸入は0.4%増、輸出は0.7%減だった。

在庫の寄与度は0.5%ポイント。特に化学、製薬、農産食品企業が在庫を積み増した。

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