4月29日、中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)はドイツでプラグインハイブリッド車(PHEV)2車種を年内に投入する。写真はパリ自動車ショーの同社展示。2024年10月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
[シュツットガルト 29日 ロイター] – 中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)(002594.SZ), opens new tabはドイツでプラグインハイブリッド車(PHEV)2車種を年内に投入する。ドイツおよび中欧諸国担当責任者のマリア・グラツィア・ダビーノ氏が29日、ドイツのシュツットガルトで開催されたロイター・オートモーティブ会議で明らかにした。
ダビーノ氏は「すべての人がEVに乗る準備ができているわけではない。顧客を納得させるには別のものが必要だ。毎月、顧客の望むものと販売を成功させるものとの最善のバランスを見極めている」と語った。
BYDは昨年、米同業テスラを抜いて世界最大のEVメーカーとなった。現在は、販売店の不足、現地についての知識不足、PHEVのない品ぞろえやプラグインハイブリッドなどこの地域での初期のつまずきが販売を妨げたため、欧州事業の見直しを進めている。
ダビーノ氏によると、販売を支援し、顧客サービスを提供し、現地の消費者に合わせたマーケティングを行うために欧州各国に販売会社を設立している。同氏は「この現地化の取り組みは大きな投資で、全てを作り上げなくてはならない」とし、ネットワークの構築には数年かかるとの見通しを示した。
BYDが現在欧州で販売しているPHEVは「シールDM―i」1車種のみ。ダビーノ氏は「将来当社は、完全EVとDM―iの2本の柱を展開する」と説明した。
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