アマゾン、ネット通信提供へ衛星第1弾打ち上げ スターリンクに対抗

 米アマゾン・ドット・コムは28日、インターネット通信サービス提供に向けた人工衛星コンステレーション「カイパー」の最初の衛星27基を打ち上げた。写真は打ち上げの様子。フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地で撮影(2025年 ロイター/Joe Skipper)

[ワシントン 28日 ロイター] – 米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabは28日、インターネット通信サービス提供に向けた人工衛星コンステレーション「カイパー」の最初の衛星27基を打ち上げた。衛星インターネット分野で先行するスペースXの「スターリンク」を追い上げる。

今回打ち上げたのは、アマゾンが2019年に発表した100億ドル規模の事業「プロジェクト・カイパー」で地球低軌道に送る計画の衛星3236基のうち第1弾。

ボーイング(BA.N), opens new tabとロッキード・マーチン(LMT.N), opens new tabの合弁会社ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のロケット「アトラスⅤ」を使い、米東部時間午後7時にケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられた。

アマゾンは当初、2024年初めに最初の衛星群打ち上げを目指していたが、1年以上ずれ込んだ。同社は米連邦通信委員会(FCC)が設定した期限により、2026年半ばまでに計画の半数に当たる1618基の衛星を配備する必要がある。ただ、最初の打ち上げが遅れたことから、アナリストは同社が期限延長を求める可能性が高いとみている。

アマゾンは年内のサービス開始を目指している。

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