© 画像提供:株式会社東松島観光物産公社
ブルーインパルスVR体験ってどんなでしょう?
航空祭や全国各地の記念行事、イベントなどで迫力ある展示飛行を披露する航空自衛隊のアクロバット飛行隊ブルーインパルス。その本拠地である宮城県東松島市は、パイロットや整備員らが暮らし、ブルーインパルスの飛行訓練が日常的に行われるなど“ブルーインパルスの街”として知られています。
ブルーインパルス好きなら一度は訪れたい聖地・東松島市の、ブルーインパルスにまつわる観光スポットをマニア目線で紹介する本稿。今回は、お土産に食事、ブルーインパルスのパイロット目線でVR飛行もできる!?「道の駅 東松島」です。
ブルーインパルスグッズを吟味したい、訓練の様子をゆっくり見学したい、ご当地&空自グルメを楽しみたい、そんな人にぜひおすすめです。
東松島の行き方
東松島市は日本三景で有名な松島町の東隣にあります。航空自衛隊松島基地は、東松島市のJR矢本駅が最寄りです。矢本駅はJR仙石線の仙台駅~野蒜~矢本駅(最短約40分)、自動車では仙台東IC~鳴瀬奥松島ICまたは矢本IC(最短約30分)です。「道の駅 東松島」とは
道の駅東松島は、2024年11月にオープンした三陸自動車道上り線矢本パーキングエリアに直結した休憩スポットです(一般道は市道百合子線から入ることができます)。“ブルーインパルスを身近に感じられる”という内装や外装が特徴で、ブルーインパルスの雰囲気を味わいながらお買い物や食事ができます。タイミングによっては、テラスから松島基地上空で訓練するブルーインパルスやF-2戦闘機などが飛行する様子を見ることができます。
営業は年中無休。物販エリア(飲食・物販棟1階)が9時から19時、飲食店の「Highway Kitchen 颯」(飲食・物販棟2階)が11時から19時、VRスペースなど観光エリア(観光棟1階)が9時から17時。
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ブルーインパルスをイメージした“東松島”モニュメント。芝生が広がり奥には子どもの遊具もありました
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道の駅 東松島(宮城県東松島市小松字上二間堀112番地)
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観光棟と物販・飲食棟にわかれています
全国最大級の品揃え!ブルーグッズ買うならここ
恐らく、全国で唯一のブルーインパルス全面推し道の駅です。その内部は、1階が物販エリアと観光(体験)エリアで2階が食事エリアになっています。まずは1階物販エリアから紹介しましょう。物販エリアには、東松島のさまざまな名産品(海産物や地酒など)がズラリと並んでいます。特に、牡蠣を使った加工品や牡蠣モチーフのグッズ(!?)など、なかなか可愛くてシュールなアイテムもありました。そして、ブルーインパルス関連グッズは専用エリアが用意されています。航空祭の出店でよく見る人気のキャップやブルー隊員仕様のテディベア、キーホルダー、マグネットなどの雑貨、衣服など、デザインも豊富でついつい財布のひもが緩んでしまいます。
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タオルや豊富なデザインのキャップはもちろん、Tシャツやベルト、デニムシャツまでありました
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ブルーインパルスのワッペンも種類が豊富。集め始めると止まらなくなりますよね。
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ブルーインパルスのドリップコーヒーはお土産にぴったりです
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ブルーインパルス専用エリア外の物販エリアにもブルーインパルスグッズが。となりにはシュールで謎にかわいい“牡蠣”アイテムがあります
ブルーインパルスソフトに牡蠣ラーメン!?絶景テラスから訓練飛行も
2階の飲食エリア「Highway Kitchen 颯」では東松島市の名産、海苔や牡蠣を使用したそばやうどん、ラーメンのほか、航空自衛隊各基地のオリジナル「空上げ(からあげ)」より、松島基地の「海苔空上げ」を食べることができます。ブルーインパルスをイメージした青いソフトクリームもあります。いったい何味なのでしょうか?
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東松島名物の牡蠣や海苔を使ったメニューがあります
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松島基地名物「海苔空上げ」を食べたかったのですが、17時ころ行くと売り切れでした。食べたい人は早めのお時間に
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ガラス張りの店内からも訓練の様子が見えます
店内はガラス張りで明るく、テラスに出なくても訓練の様子が見えそうでした(この日の時間帯は訓練は行われず)。ブルーインパルス仕様の内装は居るだけでワクワクします。
筆者がチョイスしたのは「海苔ラーメン」(880円)。麺には海苔が練り込まれ、さらに大きな海苔が一枚丸ごとトッピングされています。極めつきは牡蠣!大粒の牡蠣がゴロゴロと載っています。麺はひと口食べると磯の香りがふわっと広がり、あっさりした上品なスープに新鮮な牡蠣がよく合ってとても美味しい。これで880円は安すぎます。
色味の派手さにビビりながら頼んだ「松島ブルーソフト」(400円)は、意外にもマイルドなヨーグルト味。しっかりコクもあってとても美味しいのでした。おすすめです!
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海苔ラーメン(880円)には牡蠣がゴロゴロ入っています!
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テラスからは松島基地上空訓練が一望できますが……この日は雨でした
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ブルーインパルス基地上空訓練の予定時間が書いてあって親切です。行った時間にブルーの予定がなくてもF-2の訓練が見られる可能性はあります
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「松島ブルーソフト」(400円)の味はヨーグルトでした。さわやかでコクがあり美味しかったです
パイロットの無線にテンション爆上がり!ブルーインパルスVR体験で“あの技”を決めろ!
観光棟1階は東松島の観光案内スペースになってるのですが、その一角に「ブルーインパルスVR体験搭乗」ができるエリアがありました。ブルーインパルスの展示飛行をパイロット目線で楽しめるというものです。1回5分で料金は300円(観光支援金という名目でした)。ブルーインパルスファンとしては体験しない手はありません。
なお、13歳未満は利用できません。妊娠中や心臓の弱い人、乗り物酔いしやすい人なども利用を控えるようアナウンスされています。
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ブルーインパルスVR体験搭乗エリア。ブルーインパルスマンホールが飾られていました(なぜ?)
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筆者が足を運んだのは平日だったので比較的空いていましたが、週末は順番待ちになることもあるんだそう
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VR体験シートは6台。各シートごとに終了し次第次の人が搭乗するシステムです
VRゴーグルを装着すると、目の前に松島基地のハンガーが広がり、整備員が忙しく働働く様子が映し出されました。基地上空訓練でしょうか。筆者はすでに機体に搭乗していて、これから離陸するところのようです。首を回すとコックピットの中の様子が360度、本当にブルーインパルス機に座っているようにリアルに見えます。
後ろを振り返ると、そこにはパイロットの姿が! TACネームZEEK(ジーク)こと藤井正和三佐です。ということは、搭乗しているのは5番機、展示飛行でソロ課目も担当するエースポジションです!!!
※3Dカメラの設置位置の関係で後ろにパイロットがいるように見えます
※画像は360度映像を2Dで表示したもの
※パイロットと担当番機は2025年4月時点
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松島基地ハンガー。これから基地上空訓練が始まります
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いよいよ離陸です!
いよいよ5番機の目線で基地上空訓練がスタートです。離陸し、機体が一気に上空に駆け上がっていきます。あまりの臨場感に心臓がふわっ……。訓練が始まると同時にパイロットの無線音声が聞こえてきました。これがファンには超絶うれしい点です。「いーちくぶん!(1区分)」の無線が聞こえ、うぉおおお!!とテンション爆上がりしました。
「4ポイントロール、レッツゴー!」
5番機のソロ課目「4ポイントロール」は、90度ずつ4回連続でロールする技です。若干酔いながらも、萌えすぎて鼻血でるかと思いました。なんだかわかりませんが、「Roger!(ラージャ)と5番機パイロットなりきりで応答したくなります。左右を見渡すとほかのブルー機がすぐ近くで飛行していて、手が届くのではないかというほど。ものすごい近距離を飛んでいることに驚きました。
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「道の駅 東松島」が見えました!
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ワン・スモック!!!
「チェンジオーバーターン、レッツゴー!」
さらに、地上から見るとエモさ満点の「チェンジオーバーターン」を実施。上空5番機からデルタ隊形で飛ぶってこんな感じなのかと、思わず「ほょ~~」と変な声が出てしまいました。
その後もいくつか課目を実施して、最後に地上に着陸して終了。5分間に編集された展示飛行でしたが、想像以上の臨場感です。ブルーインパルスのパイロットが展示飛行で見ている世界がリアルに体験できて、ひとり300円はリーズナブル過ぎです。忖度なしで全国のブルーインパルスファンにおすすめしたいです。
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ブルーインパルス展示飛行の映像が流れています
ブルーファンもそうでなくても家族で楽しめるスポット
ご当地グルメやお土産物だけでなく、ブルーインパルスの訓練が見学できるテラスやVRブルーインパルス体験が超魅力的な「道の駅 東松島」。室内外に子どもが遊べるスペースも用意されていて、家族みんなでゆっくり楽しめそうでした。
ブルーインパルスの基地上空訓練は、松島基地のホームページや公式SNSで公開されているので、基地上空訓練にあわせて出かけてみてはどうでしょうか?航空祭やイベントで見るような迫力の展示飛行が間近で見学できるかもしれないですよ。
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基地上空訓練で撮影した「ビッグハー……」スモークが風に流され雲に隠れてしまいました
VR画像提供:株式会社東松島観光物産公社
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