北京で開かれている中国アフリカ協力フォーラム首脳会合に出席するため中国を訪問している南アフリカのラマポーザ大統領(写真)は5日、記者団に対し、中国の対アフリカ投資はアフリカ諸国を「債務の罠」に陥れているわけではく、互恵関係の一環であるとの見方を示した(2024年 ロイター/Florence Lo)
[北京 5日 ロイター] – 北京で開かれている中国アフリカ協力フォーラム首脳会合に出席するため中国を訪問している南アフリカのラマポーザ大統領は5日、記者団に対し、中国の対アフリカ投資はアフリカ諸国を「債務の罠」に陥れているわけではく、互恵関係の一環であるとの見方を示した。
ラマポーザ氏は、中国が首脳会議で表明した今後3年間で総額510億ドルの資金をアフリカに提供する方針について記者団から質問されると「中国が(投資する)際には、最終的に投資先の国々が確実に債務の罠もしくは債務危機に陥ることを狙いとしているという説を、私は必ずしも信じていない」と答えた。
ラマポーザ氏はまた、南アフリカは中国とエネルギー安全保障の面で合意に達したと明らかにしたが、詳しくは説明しなかった。
同氏は、南アフリカはエネルギー部門の改革で中国から学べると指摘。「中国は既に、わが国が目指していることを実行している。このためわが国が中国から学べる教訓がある」と語った。
南アフリカはここ数年、頻繁に停電に見舞われ、それが経済成長を抑制する要因となっている。
さらにラマポーザ氏は、南アフリカは中国のBYD(比亜迪)(002594.SZ), opens new tabを含む電気自動車(EV)メーカーの誘致を目指していると表明。「BYDとは良好なやりとりを行った。BYDは南アフリカへの進出と投資に大きな関心を示した」と話した。
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